いつもの一言

散歩の途中で、飲む一杯のコーヒー、読む本の一ページ、ちょっと見回す風景。そんなとき、いつもと違う思いが、ふと浮かんでくるかもしれません。例えば、好きな映画や小説について、そんな浮かび上がってきた「何か」を、ここで書き留めてみたいと思います…

復活、できるかなぁ。

気が付けばというか、わかっていたことだけど、ほぼ放置していたこちらのブログ、昨年2017年の更新はたったの三回だった。 ネット空間にもはやりすたりがあるようで、今はツイッター全盛の時代か、いやすでにインスタグラムに移行したのか、なんていうことは…

「荒木町ラプソディー」に降る雨

書くのが少し遅くなってしまったが、8月10日に、構成・演出 高橋征男の舞台「荒木町ラプソディー」を観てきた。原作は佐々木譲の警察小説『地層捜査』である。 主人公は一人だけの部署特命課に異動してきた水戸部刑事。彼は相談役の元刑事、加納ともに、地区…

『騎士団長殺し』についての些細な疑問。

先日、村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読み終えた。その中のちょっと気になる点については、すでにツイッターに載せたけど、ここではその些末的なことをさらにくわしく書いてみたい。 さて、この小説には何台かのクルマが登場している。主人公の傷心旅行で…

あけましておめでとうございます。

また酉年がやってきました。 ということで、すでに何回もアップしていますが、ここ数日の間に近くの公園で撮影したカワセミの写真を何枚か。

「新宿のありふれた夜」の感想 SIDE:B

前回書いた舞台「新宿のありふれた夜」について、音楽を中心に。 この舞台では、ピーター・ポール・アンド・マリー(以下PPM)の曲が三曲使われている。 まずは「風に吹かれて」。今年のノーベル賞受賞者であるボブ・ディランの代表曲だが、PPMのヒット…

「新宿のありふれた夜」の感想 SIDE:A

21日に新宿のスペース雑遊で、舞台『新宿のありふれた夜』を観る。これは佐々木譲さんの同名小説の四度目の舞台化で、副題は、若松孝二監督が映画化したタイトル「我に撃つ用意あり」。 観客席は100ほどか。空間の六割が舞台で隙間はほとんどなく、観客の目…

今日の猫写

いつもの散歩の途中で出会った猫たち。 ちなみに猫はここではびょうと読むことにします。

ナンマイダー・マイナンバー

とある人の例。ちなみにすべて同一の人物に関係したこと。 その一 家によく来てくれる銀行の人から、とある金融商品を薦められた。外貨建てで証券会社系の会社が運用するものらしい。まあお付き合い程度にちょこっと買おうとしたのだけど、マイナンバーを知…

カワセミ日和

前にも何度か書いたけど、近くの公園に秋から春にかけてカワセミがやってくる。散歩の途中で、私が勝手に命名したカワセミ橋にさしかかると、しばし立ち止まって池の杭の上や葦が生い茂ったあたりを見回して、カワセミを探す。 意外に出会える機会は多く、チ…

中島飛行機の火器厳禁

先日、中島知久平に関するテレビ番組『英雄たちの選択』を観た。 なにやらいやらしいタイトルで、もってまわった展開を含め、あまり好きな番組ではないのだけれど、テーマによっては観ることにしている。 中島知久平とは、若い時分から飛行機の兵器としての…

エイリアンの卵?

コキアというそうです。まるでエイリアンの卵みたいで、上から眺めることができませんでした。湯沢高原にて撮影。

すみません。

野暮用などでバタついてまして、予告を実行できてません。ごめんね。

『予告』

前回の書き込みからまたもや三か月。「続く」とその最後に書いたのだけど、その時考えていたはずのその「続き」のアイデアは、すでに脳髄から蒸発してしまいました。ごめんなさい。 おまけに昨年夏以来の体調不良で、世間の方々にもいろいろとご迷惑をお掛け…

「佐藤泰志−死から回生への物語」について その二

その一を書いてから、はや二か月以上。続くとしておきながら、なんともみっともない状態をさらしてしまいました。 さて、佐藤泰志が最後に完成させた小説が「虹」であり、構想を完結できなかったのが連作小説『海炭市叙景』でした。しかしそれぞれ自ら選んだ…

しばし惰眠

続く、と書いておきながら、まったく続けていないこと、早二か月以上。 すみません、ごめんなさい、とここでは一応の生存確認をして、またしばし眠ります。重ねて、申し訳ない。

「佐藤泰志−死から回生への物語」について その一

本日、28日の北海道新聞夕刊に、連載企画「現代北海道文学」の第七回として、「佐藤泰志−死から回生への物語」を書かせていただきました。 佐藤泰志は1990年の十月、ちょうど今から四半世紀前に、自死した純文学作家ですが、死後しばらく発行された単行…

予告のように

いつか、どこかで、光の粒となりにしわたくしは。

立てる

自分の旗を掲げたことはあったか、と、そろそろ思い始める、秋の落ち葉かな。

鉄骨と太陽

くにのまもり

江戸時代末期、国を守るために急遽築かれた台場の中から、平成の空に建つ建物を望む。

月に人がいた時代

前にも書いたかもしれないけど、70年代の初め頃、ぽっかりと夜の空に浮かぶ月を見上げて、「ああ、今あそこに人がいるんだなぁ」と思ったことがあります。 この感覚というか、認識というか、これっていろいろと効用があるように思う。月に人がいなくなって、…

オーバー・ザ・レインボー

虹の向こうの街。

そういえば、

10月21日って、国際反戦デーだったよね。写真は別の日、国会前へと向かう人たちの足と靴。

天に向かいて。

建設中の宇宙エレベーターではありません。

いつもの散歩道

秋の陽射しに向かいて歩く。

渋谷に行く。

粒のひとつになりに行く。

舞台「そこのみにて光輝く」について、少し。

またもや久方ぶりの更新です。 今日は七月二十日に観た舞台「そこのみにて光り輝く」について書いてみます。ふた月近く前のことなので、間違っていたらごめんなさい、と最初に謝っておこう。文中敬称略です。 原作は佐藤泰志の同名小説。個人的には『海炭市…

『奇跡』は『ストーカー』だよね、というトンデモ説

先日、是枝監督の映画『奇跡』を観た。その淡々とした描写、けっこう好きのだが観終わってしばらくしてから、この作品って、もしかすると、『ストーカー』なのではないか、などとトンデモナイことを思ってみたりした。もちろんタルコフスキーの方だけど。 『…

タルコフスキー・チルドレン

さて、なんとも三か月ぶりの更新。 というのも、久方ぶりにちょいと文章なんぞを書いたので、そのご報告なのです。媒体はアトリエサードが発行している「トーキングベッズ叢書」のNo.63で、特集タイトルは「少年美のメランコリア」。おっととと、私なんぞと…