2008年7月10日⑦ 福田和彦がダイニングに通じる扉を開けると、ちょうど妙子がテーブルに料理を運んでいるところだった。 「あら、今日は電話がなかったわね」 そのとき初めて福田は気づいた。彼はいつも会社の帰りに、何時ごろ家に着くか連絡を入れていたのだ…
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