2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

喪失というテーマ

久しぶりに池澤夏樹さんの小説を読みました。『マリコ/マリキータ』はそれぞれ別のテイストを持った五つの短編を集めた文庫ですが、どこかにちょっと出掛けた往き帰りにでも読めるほどの厚みで、気軽に池澤ワールドを堪能できます。 この短編集を一読して感…

小春日和の集会

先日、雑司が谷の鬼子母神近くを歩いていて見つけた風景。何のためかはわからないけど、様々な太さの木がテキトウな長さに切られてまとめられている。それがなぜか「森の精」(別のいい方ってないかなぁ)たちの集まりのようにも見えるのだ。 「おっ、どうし…

光の穴

どんより、というほどでもないけどほぼ全面曇りという空に一箇所だけ、ポッカリと開いた穴があってそこからそよそよと光が流れてくる、いやさらさらと光が落ちてくる、いややはりキラキラと光が射してくる、というのが一番いいかも。とにかくとてもキレイな…

疑惑の煙

ウチの近所のガラス工場の写真です。二本の煙突があって、片方からはモクモク煙が上がっている、そんなふうに見えるでしょ。でも違うんです。左の煙突の後にはもう一本細い煙突があって、煙はそこから上がっているモノ。人は見かけによらないが、煙突もまた…

近隣に朋ありて

朋あり近隣より来る、それもまた楽しからずや 右手をひょいと挙げ、ヨッと声をかけ、 いつもの店の、いつもの席で、いつもの酒に、いつもの肴を食す、 そしていつもの話もまた格別なり、 ビール一杯に、あとはレモンサワーに歳月の重なりを感じつつ、 その日…

「旧友」に出会うがごとく

散歩の途中であの懐かしい円筒形タイプの郵便ポストを発見した。なにや旧友に突然出会ったような気分なのだが、なんとそれは小学校の敷地の中。だから「彼」の肩を叩いて、「おぅ、最近どう!」なんていうことはできない。休日だったけれど、平日でも登下校…

「みちくさ市」デビュー

鬼子母神通りの「みちくさ市」に行ってきました。この季節にしてはかなりの暑さで池袋から汗をかきつつ、ちょっとだけ道に迷いつつ午後2時半頃に到着。 まずは都営荒川線近くでバッジ3つと『パッチギ』と『華氏911』のパンフレット2冊を購入。おいおい…