2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

重要にして重大、かつ重厚なお知らせ

5月4日に開催されるSFセミナーに参加します。 昨年、第2回創元SF短編賞の堀晃賞をいただき、やはり昨年末には第7回日本SF評論賞の選考委員特別賞をいただました。そんなことから、しゃべるのは不得手である私は、SF評論家の岡和田晃さんからお誘…

少しづつ動き出す。

また公園を歩く。あたりは鳥の鳴き声に満ちている。池の水面に低空飛行する鳥たちは、まるで遊んでいるかのようだ。 公園のバードサンクチャリの枯れ草たちも、代替わりの時期となったようで、下のほうから青々とした草が立ち現れている。もうここでカワセミ…

そしてドラマは続く、けど。

昨晩は近くの公園でロケをしていたドラマ「もう一度君に、プロボース」を観る。なかなか該当するシーンが出てこないのだが、ツレが和久井さんの衣装を見て、「ホラあれよ。あのスカートだったでしょ。いよいよね」というが、私はなあーんにも憶えていない。…

栄えあるメンバーズリスト

ネット上の「日本SF作家クラブ」の会員名簿が更新されていて、評論賞仲間の渡邊利道さんといっしょに私の名前が掲載されている。 しかもアイウエオ順なので、私の名前は押井守さんと小野雅世さんの間なのである。まんとも晴れがましい。 そして英明なる先…

「ソラリス・ステーション」定時連絡04

ということで、今月の「SFマガジン」6月号の「『惑星ソラリス』理解のために[一]――では、新旧の訳本の比較によって、どこがどうなっているのかを、書かせていただいた。 しかし、とても残念なのは、その欠落の度合いが少ない章は、やや詳しくそれを記述で…

「ソラリス・ステーション」定時連絡03

今回、SFマガジンに載せていただいたレムの「ソラリス論」がなぜ出来上がったかというの、これが意外や意外なのである。 というのも、その前年にタルコフスキーの「ソラリス論」を書いて、どうにかSF評論賞の最終候補にしていただいたのだが、実はそれを…

「ソラリス・ステーション」定時連絡02

自分の文章が掲載されている「SFマガジン」6月号をいただいて、どうゆうわけか、思いは過去に飛んでいく。 子供の頃や、子供+αの記憶とはどうしてああも鮮明なのだろうか。中学時代にやや背伸びをして読んだ「SFマガジン」を何十年かぶりに開くと、そ…

「ソラリス・ステーション定時連絡」01

[お知らせ] 今月の25日に発売される「SFマガジン」六月号に、昨年、日本SF評論賞選考委員特別賞をいただいた「『惑星ソラリス』理解のために――『ソラリス』はどう伝わった」を改稿した「『惑星ソラリス』理解のために[一]――レムの失われた神学」が掲…

F1カーはコースを回るのみ、なのか。

で、F1バーレングランプリの決勝。VIP席は砂漠の民よろしく寝転がっての観戦みたいだけど、アレじゃ見えないよね。 しかしそれにつけてもグランドスタンドの人の少なさと、と思ったら、バーレンの大衆運動が、かなりすごいことになっているようで、ふだ…

四半世紀目の発見

夜中にパソコンをパチパチやっていると、ツレの呼ぶ声が。おっと、F1 の予選を見逃すところであった。どうも今年からBSになったので、放送時間の感覚がつかめずにいる。 しかしまったくF1に興味のないツレが、よくぞ気づいてくれたものだ。たぶんテレ…

ご近所の物語、かな。

そんなことで、近所でロケをやっていたよしみもあって、テレビドラマの「もう一度君に、プロポーズ」を観てみた。 うーん、何だかなぁ。あんなにいいマンション、いったい家賃はどのくらいなんだろう。滝野川と住所表示にあったので、まあそれなりにするだろ…

御尊顔を拝し恐悦至極。

(昨日の続き) これは電話しといたほうがいいのかな、と家でまったりしているはずのツレに連絡する。帰ってから、「タケノウチいたよ」なんていうと、「何で教えてくれなかったの」と烈火のごとくに怒られるかもしれないので、その予防線である。で、やはりさ…

バンパイア水谷じゃなかった。

(昨日の続き) そんなわけだから、公園の反対側までグルリと回って、そのあたりのベンチに腰を下ろした。持っていた本は、なんと『タルコフスキーとその時代』で、一度ならず読んだ本だけど、また新たな、というか忘れていた発見があって動揺する(してどうす…

ユタカさんは、銀色の傘の中

数日前、近くの公園をいつものようにボケーっと散歩していたら、遠くにレフ板の発する光を見つけた。 またどこぞのギャルの撮影会でもやっているのかと、興味もなく(ホントです)、そのまま歩いていくと、そのスタッフやら何やらの多いこと、その数は30人…

再見、大阪

(昨日の続き) そして二人はなんばの駅から、もぞもぞと地上へと這い出たのだった。しかしそのチェス盤のような区画分けで、どっちがキタやらミナミやら、まったくわからん状態に陥り、おのぼりさん(?)よろしく、さっそく地図を広げたのでありました。 …

けっきょくグリコかよ。

(一昨日の続き) しかし眩暈に襲われつつよく見ると、それはあのスミレさんではなく(顔知らないし)、今未明制御不能に陥ったユー松壱号機じゃなくて(フィクションです)、そうそう皆の憧れ、第一回創元SF短編賞受賞者で在らせられる、松崎有理さんだっ…

皆さん、おめでとうございます。

臨時ニュースです。 第3回創元SF短編賞で、「短編賞」仲間のオキシタケヒコさんの「プロメテウスの晩餐」が優秀賞(佳作を改称)、そして「評論賞」仲間の渡邊利道さんが、「エヌ氏」で飛浩隆賞をそれぞれ受賞されました。おめでとうございます。拍手、パ…

万博に降臨せし者

(昨日の続き) ホントはこの会場をぐるりと一周してみたかったのだ。どこまで行けるかは分からないが、かつてのソビエト館やアメリカ館があった場所、いやいやそんなメジャーなところという意味ではなく、当時の会場の端っこから太陽の塔を眺めることで、そ…

タルコフスキーのいた場所

(昨日の続き) そしてその大屋根の巨大さを、今は何もない空に広がるそれに、42年ぶりに驚嘆する。よくもそんなものを42年前の連中は造ったものだと。 それは単に大きいだけでなく、偉大なるケッタイさをもっていた。左右にまさに右大臣、左大臣のよう…

進歩と調和ゲート

(昨日の続き) 子供の頃に見たものを大人になってからまた見ると、それがずいぶんと小さく見えてしまう、なんてことがよくいわれているけれど、もし太陽の塔が、とってもチンケに見えてしまったら、どないしょうと、正直なところ若干なりとも不安ではあった…

一人迎えてくれたモノ。

(昨日の続き) 地下鉄御堂筋線で千里中央へ、そこからモノレールで万博記念公園に向かう。ホントに42年ぶりの「太陽の塔」なのだ。 1970年の8月、私は父親とイトコの三人で東京から新幹線で新大阪に着き、そのまま当時敷設されていた電車で、万博会…

遥かなる太陽の塔

(昨日の続き) しかしまあ、深夜というか未明の帰還と、二日酔いの朝食パスで迷惑掛けたわけだから、フェンディでのちょっとした目の保養にとやかくいわないことにした。 しかし私はそんなマルが一つか二つ多い鞄のあれやこれやを見て回ることに、まったく関…

フェンディに太陽の塔はありません。

(昨日の続き、みたいなものです。) かくして、一同はたぶん無事マーガレットをあとにした。時刻はもう4月1日の2時半頃である。 タクシーでホテルに着く。やばいツレは完全に眠ってるだろうと思ったら、けなげにも起きておりました。そうでないと部屋に入…

原色の夜半過ぎ

(昨日の続き、みたいな。でもフィクションです) 西国は天六なる処、災いありて皆口にせず、目をも向けぬとある窟ありて、名付け人とて定かならず、ただそれ「魔蛾裂祷」と知られたり。 また今夜半過ぎたる刻にて、魑魅魍魎、よろず残りて、すぴりっつを鯨…

明日はSF、かな。

(昨日の続き) あっそうそう、笛地さん、これはルポなんてモンじゃありませんから。ただ脳みそに残っていたカケラを元に、ツラツラと書きなぐっているだけで、もちろんメモなど一字も取ってはいません。なので、参加された方々、失礼の段ありましたら、お許し…

11人も、いる、わけ、とか。

(昨日の続き) そうそう、なぜ私たちが大阪へ行ったのか書き忘れていた。 酉島さんが『原色の想像力2』の刊行記念飲み会をオキシさんとやることしたら、それを聞きつけた松崎さんや高山さん、端江田さん、そして編集の石亀さんが来ることになり、さらには…

大阪パワーとSFフォースの宴

(昨日の続き) てなことで、雨上がりの大阪で、エクレアの細長いヤツとマンゴージュースという、なんちゅうおやつヤネン的な時間を過ごした後で、今回の旅のメーンエベント(なまってます、どこのかは知らないけど)である「原色飲み会」に参加すべく、ホテル…

虹代5分で2000円也。

(昨日の続き) かくして、缶ビールのアルコールが全身に回り、駅弁の消化のために胃袋周辺へ血液は結集し、新幹線のストレスレスの揺れによって、オキシさんの「What We Want」の世界が自分の意識に凝着していった。 それを普通の人は「夢」と呼ぶ。 次の行…

列車は、まだ大阪に着かない

3月31日、雨降ったり止んだり、それより何よりすごい風。 これから大阪へと向かうつもりが、埼京線が停まってしまいそうなので、予定よりも少し早めの出立。案の定、電車は遅れていたが、停まってしまうほどではないらしい。 数分遅れただけで、ゆっくり…

別の大気が流れてる。

3月31日午後0時ジャストの新幹線のぞみで大阪入り、4月1日、午後8時33分のひかりで大阪発、自宅到着が午前0時ちょっと過ぎ。なんとも濃いー36時間ではあった。 そう、まるでそこには別の大気か流れているよう。 その道中のことをこれから書き出…