2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

[お知らせ]

昨年と同様、第7回日本SF評論賞最終候補作の一つに私の「『惑星ソラリス』理解のために―『ソラリス』はどう伝わったか」を選んでいただきました。 いやはや恐悦至極。まったくありがたいことです。 第6回のときはタルコフスキーの映画『惑星ソラリス』を…

私もインドで考えた、かな。

夜中にF1インドグランプリをテレビ観戦。しかしインドでF1が開催されるなんて、10年前には誰が想像しただろう。いやいや中国グランプリだって予想できたのは少数の人だったはず。 そういえば思い出す。やはり10年ぐらい前だったか、当時のトヨタの社…

新聞を読んだ素朴な疑問

一層の原発増設を進めている中国では、技術者の数が絶対的に不足していて、教育機関を増やしても教員の数が足りないのだという。いったいどうするのだろう。 フランスの調査機関の発表によると、福島第一原発から海洋に流れ出した放射性物質の量は東電の発表…

「その他」が今では大活躍?

遅ればせながら、佐々木譲さんの『警官の条件』を読んだ。相変わらず緊張感に満ちた文章だ。一課と五課、そして後半は加賀谷を入れて、三つの視点がグルグルと展開していく。その映画的なスピード感が心地いい。 実際のものがどれだけ反映されているのかはわ…

すでに少数派かな。

『ザ・ムーン』というアポロ計画に関するドキュメンタリー映画を観た。テレビなどではあまりお目にかかれない当時の映像と、宇宙飛行士のインタビューで構成されている、なんとイギリス制作の2007年の作品だ。11号のコリンズさんとオルドリンさんはい…

とんだミスショット

一昨日、デジタルカメラのことを書いたけれど、そこで大きなミステイクをしてしまった。現在でもデジタル一眼レフカメラは存在するのだね。書き込む前に確認すればいいものを、勢いと思い込みでとんだ恥をかいてしまった。 そういったわけで、勝手に懐かしが…

古本虫再生す。

先日、ネットの「日本の古本屋」で、たぶん初めてお願いすることになる「よみた屋」さんという古本屋さんにとある映画のプログラムを注文する。 で、到着したのはほぼ新品同様でいい気持ちになったのだが、その荷物といっしょにプレゼントのように届いたのが…

カワセミに再会

どんよりとした空の下、夕方4時ぐらいから散歩に出る。いつもの公園は人もまばら。ツレお気に入りのモスバーバーでもろもろを買い込んで、近くの公園にてパクつく。 曇天には白い鳥が似合う。鷺の一種か、正しい名前はわからないが、池の隅の暗い木陰にすっ…

完売御礼の残り物ゲット

久しぶりに『群像』を買ってしまった。というのも、たまたま講談社のホームページを見ていたら、群像の表紙にベッタと「完売御礼」なんぞの文字が載っかっていたからなのだ。もちろん完売の理由は高橋源一郎さんの380枚一挙掲載「恋する原発」に違いない…

輝ける10年後の世界

(昨日の続き) それで早速『2001年宇宙の旅』の該当部分を観てみると、月着陸船のCAが操縦室に食事を運んでくるシーンで正面から見て右に、しっかりとストレイカー司令官じゃなくて、エド・ビショップさんが座っている。 その後に彼は客席に降りてきて…

さよなら、最高司令官

雨が降っている。 窓の向こうの柵に付いた雨粒が、部屋の明かりを受けて揺れながら光っている。今年の雨はあまりいい雨とはいえないようだ。 昨日、『謎の円盤UFO』について書いたけれど、調べてみて寂しかったのは主役三人はすでに他界していたことだ。…

キューブリックと「UFO」の意外な関係?

DVDに録画しておいたスタンリー・キューブリックの『バリーリンドン』を観る。というのも、私の好きなハーディ・クリューガーという俳優が出演していることを知ったからだが、そのことは別に書くことにして、今日は意外な発見の話。 この3時間以上の作品…

カワセミは「うきちゃん」かな

昨日は「長沼明さんが、学生のまま(といっても7年生)市議に当選」などと書いたけど、考えてみれば被選挙権というのは、知事と参議院議員は30歳以上、市区町村議員やその首長、そして衆議院議員が25歳以上なんだから、フツーに学生をやっていたら選挙…

自転車に乗っていた名付け親

ウチの近くを流れる荒川の少し上流の方で、アザラシがまた泳いでいるとの報道。ニ三日現れては消えて、また一昨日ぐらいに今度はサービス精神いっぱいに、日向ぼっこまでしてくれたようてある。 この機を逃さんとばかりに地元の志木市は、本人の承諾なくこの…

イーグルスは後回し

昨日のついでにCS&Nについて調べてみると、ニール・ヤングが参加する前のオリジナルアルバムはウッドストックコンサートの三ヶ月前に発売された『Crosby、Stills&Nash』の一枚だけなのだね。それとまたCS&Nに戻ったあと、やっと77…

ヤングはまだいなかったんだけど

BS−TBSでイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』に関する番組をやっていた。昔々はただ軽快なラブソングだとばかり思っていたけれど、実は浮かれ気味の70年代の雰囲気をけっこう痛烈に批判する歌詞だったのですね。 学生時代に買ったLPレコードが…

爆発的事象って何?

パソコンを開くとまずグーグルが表示されるので、一応見ておこうとそこのニュースをクリックするのだが、項目を選んで飛んでいく先が「47NEWS」というところであることが多い。 ここはたしかいくつものマスコミが、共同でニュース報道をアップしている…

検定極まれり

とある全集の中の一篇『ハンガリア革命回想記』を読んだ。これはロシア革命の時期にハンガリーで革命運動を指導したベラ・クンの活動を夫人の手によって描いたもので、全集に納められたものはその一部に過ぎない。うーむ、革命運動というものは、やはり1万…

サインの気持ち

(昨日の続きです) 本に著者のサインをしてもらうということは、そもそも何なのだろうかと考えてみる。 もとより本は印刷物であり、つまり単純なる複製生産物だ。そこにインクで言葉という記号を連ね、消費者はその記号を再構築することで、その物語世界なり…

イベント運営の効率性

(昨日の続き) ところでイベント会場に着いて、アレレと思ったのがそれぞれの椅子の上に紙が置いてあったこと。ここに自分の名前を書いて、サインをしてもらうときに「為書き」をもらう段取りのようだ。つまりサインのほかに読者の名前もしたためていただくわ…

がんばれ青年!

(昨日の続き) しかし丸善丸の内本店は、大変失礼ながら本屋っぽくないのである。なんというか私が慣れ親しんだ本屋のにおいというか気配というか雰囲気とはチト違うのだ。 お客さんはいつも丸の内のビジネス戦士あたりなのだから、その空気に私が違和感を持…

丸の内再訪

久しぶりの丸の内である。 いやはやいったい何年ぶりなのだろう。記憶の中の丸の内は完全に姿を消し、どこか知らんオッシャレーなビル街となっているではないか。 昔、丸ビル建築の様子を背景にした小説を読んだことがあるけれど、その頃は当然のことながら…

その名前で呼ばないで

あの『野田ともうします』のセカンドシーズンが始まった。 土曜日の夜10時45分からの放送なのだが、たった5分の放送時間のためにいろいろと整えて、テレビの前に座らなくてはならない。というのも、先日来我が家のビデオが壊れてしまって録画ができない…

会田さんのことを忘れていた。

10月4日に酉島伝法さんの創元SF短編賞受賞作『皆勤の徒』について書いたら、なんとご本人のツイッターでそのことに触れていただいた。まさに恐悦至極なのです。 で、その下の欄を見るとなんとあの!会田誠さんがツイッターを始めるとリツイートされてい…

理的フリカケテンコ盛り

先日、池澤夏樹さんの『星界からの報告』を読んだ。初期の短編などには理科系のフリカケがちょちょいとまぶしてあるが、これはエッセイなので、かなりダイレクトに星々についての彼の思いが述べられている。 私の知っている限りでいうと、一般の作家の中で星…

アマゾンバスの運行状況

ついついアマゾンを利用してしまう。以前はある一定額以上を買うと送料が無料となったと記憶しているのだが、現在は文庫本一冊でも無料のようで、こうなると一般の書店には置いていなさそうな本は、まずアマゾンで検索となってしまいかねない。これでは街角…

駅前の記憶

この夏、最寄の駅を生活空間にしていたホームレスの女性が亡くなった。その日以来、彼女の最期の場所となった駅前の自転車置き場には、多くの花や飲み物、食べ物が手向けられてきた。彼女はこの街一番の有名人だったようだ。 日を置いてもそれが途切れること…

手探り出社

実をいうと少し前に、年刊日本SF傑作選『結晶銀河』(創元SF文庫)を読み終わっていた。それぞれ想像力をビキバキと揺さぶる作品ばかりなのだが、その揺さぶり方が生半可でなかったのは、やはり酉島伝法さんの『皆勤の徒』ということになるだろう。 正直い…

当時、『私は六歳』

またまた映画の話で恐縮だが、昨日はテレビ放映の『私は二歳』を鑑賞。市川崑監督の1962年の作品で、船越英二と山本富士子が演じる夫婦が、初めての子供を育てる喜びと戸惑いを綴っている。 二人が住むのは当時憧れの的だったという団地だが、やはり今の…

意味がまどろみから目覚める。

『ゴールデンスランバー』をテレビ放映で観る。あれほど話題になっていた小説であり映画だったのに、このタイトルとビートルズの曲が私の中では結びついていなかった。ヤレヤレである。 しかしあのアビーロードのB面の一曲が、学生仲間の愛好曲となっていた…