2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

他人のソラ似

27日に載せた「2001年宇宙の旅」のフロイト博士の写真、どこかで見たような、と思ったら、なんとなく「サクリファイス」のアレクサンデルに似ているような。もちろん別の俳優で、前者はウィリアム・シルベスター(1922−1995)、後者はエルラン…

マルチェロは戦場に行った。

ひまわりといえば、ある年代以降の人は映画「ひまわり」を思い浮かべますよね。ただ恥ずかしながら、ワタクシ、あのソフィア・ローレンのアクの強さに躊躇して、未だに観ていないのです。でもいろんなところで言及されるのが、一面のひまわり畑の光景。ちょ…

光は東方より射し

昨日、ひまわりは開花するともう太陽の方は向かないということを書いたけど、実際は花を開くとみんな東の方を向いていて動かなくなるようだ。やはり朝日の光が好きみたい。 なので、開花したひまわりが一定の向きにあること自体は、ツレの言葉も含めて何の問…

一ミリの人が飛行船を見上げる。

昔いっしょにプラモデル作りに励んでいた知人からメールが来た。いわく「越谷レイクタウンでジオラマ展やっているよ」とのこと。 で、さっそく行ってきました。制作者は金子辰也さんという方で、私たちよりもほんの少し年齢が上だけど、ほぼ同世代。 教えて…

ゼログラビティ・トイレット

トイレの話で思い出してしまったが、ウチのトイレにはなぜか英文で書かれた「ゼロ・グラビティ・トイレット」の使用方法の注意書きがある。 実をいうとこれはずいぶんと昔、知人からもらったもの。かの「2001年 宇宙の旅」で、フロイト博士が月に向かう…

今ここにある、グラビティ。

そしてまた「ゼログラビティ」。 映画を観終わると、またトイレに行きたくなった。 あれれ、これも無重力鑑賞のなせる技なのか、と所定の位置に立つと、隣に鑑賞してきたばかりらしい若者が二人立つ。 「やっぱ、原題のグラビティの方がいいいよな」 「そう…

かくして、の現在。

子どもの頃にテレビで50、60年代に制作された洋画を観ていたことを書いてきたけれど、それ自体が60年代のことなので、今では懐かしのシネマだけれど、実際には10年前ほどの「新しい映画」だったことになる。 両親はそんな映画を観ながら、「あの俳優…

不思議な偶然

「日本の古本屋」で注文したフランソワーズ・アルヌールの自伝『映画が神話だった時代』が到着。あのユニークな編集で有名な通販雑誌を発行しいするカタログハウスが版元だ。 表紙の写真もなかなかいいのだが、裏表紙はなんと何日か前に紹介した「牝牛と兵隊…

いったいいつの話。

てなことで「ゼロ・グラビティ」。 サンドラがISSに入っても、パチパチやっている火種にまったくスルーって、おいおい宇宙ステーションで一番怖いのは火事でしょ。ミールもそれで苦労したようだし、若田さんもしっかり訓練していたよ。で、ISSは火災で…

グラビティの不可解

さてさての「ゼロ・グラビティ」、オープニングからしっかり地球周回軌道。以下、ネタがバレてますので、よろしく(哀愁)。 スペースシャトルのアームに載って宇宙天文台を修復しているサンドラ・ブロック、その周りを船外活動用の装置(なんというのだろう…

開演前の不安なひととき

そうそう、書くのを忘れていたけど、「ゼロ・グラビティ」観てきました。英語をちゃんと聞き取れない人が3Dを堪能するには、断然吹き替え版のほうがいいという情報を元に、上映館を検索。 すると都合のいい時間帯で、新宿や池袋では上映されてはいないみた…

カワセミ日和

今月は何度も近くの公園を散歩していて、直近の五回ほどはカワセミを目撃している。カワセミのことは以前しつこく書いたけれど、他の鳥に比べてお目に掛かる度合いが少ないし、今そこに留まっていたと思っても、少し目を離した瞬間にいなくなってしまう。キ…

見知らぬ買い物

近所のビバホームで細々としたものを買う。帰ってきて、ツレがその空き袋に小さなモノを発見。手に取ると縦センチ、横一センチほどのアングルというのだろうか、直角に金属の板が曲がっていて、それぞれにビスを通す穴が空いている。 こんなものを買った記憶…

古い映画をもう一本

小学生の頃にテレビで観た映画をつらつら思い出してみて、さらにもう一本だけ印象に残っている映画があった。 犯罪か何かを起こして逃げている男が港町に着く。彼はそこである絵描きに、「君はもうすぐ死ぬ。そんな男を私は描いてみたい」といわれる。その台…

冬のつるべ落とし

富士の高嶺に落つる日。 堤でその時を迎えたカメラマンとギャラリー。 某日、ツレと近くの堤を歩いていると、三脚に載せたカメラを空に向けた人ひとり。その人の後ろに立って、やや屈みつつ望遠レンズの先を見たが、そこはただ空があるだけ。でもまあいいか…

まだまだ若い映画

はい、見つけました。象といっしょに逃げる(?)映画のタイトルは「脱走山脈」でしたね。 でも痛快活劇娯楽戦争映画のようで、象の登場もシーンの一部みたいです。ただネット上のトレーラーを見た限りなので確かなことはいえません。トレイラーって、けっこ…

大戦下の牛歩戦術

もう一本、小学生時代にテレビで観て、物語そのものを憶えているのが、長いあいだタイトルがわからなかった映画がある。 これも「橋」同様に第二次大戦下のヨーロッパが舞台だが、作品のトーンはまったく異なっていてコメディ調。ドイツ軍の捕虜になっていた…

いつか見る風景

★ちなみに映っている建物はスーパーのオリンピックですが、荒涼たる前景と東京オリンピックをタブらせる意図はありません。

知ったタイトルと消えたタイトル

「青い麦」や「肉体の冠」のように一場面だけを記憶しているのは、その場面の印象がとても強かったからだろう。しかしそれらとは別に物語全体を記憶している作品もある。 その一つの映画は、第二次大戦下のドイツで、高校生ぐらいの男の子たちが軍隊に志願す…

記憶の底で惰眠中

と、そんなふうに親の横で観た映画の多くはほとんど記憶に残っていないか、あっても断片的なものだ。だからそのタイトルを知ることもない。 しかし特に断片的でも強く印象に残ったのが、昨日ふれた「青い麦」だった。なにせ年頃のお兄さんが裸のままで海から…

60年代のホカホカ

その『ギャバンの帽子、アルヌールのコート』を読んでいて、ある文章にはたと目が停まる。そこには何十年も前に冒頭のシーンだけを鮮明に憶えていた映画の、まさにその場面が描写されていた。 その映画をテレビで観たのは小学生の頃、つまり1960年代の後…

キャラ立ちぬ

『ギャバンの帽子、アルヌールのコート』を読んでいてつとに思うのは、まったく観ていない映画もなにか懐かしさを感じることだ。ちなみにこの本で取り上げられている32本のヨーロッパ映画の中で、観たことがあると記憶している(と面倒な表現になっている…

胃袋のうずき

正月、最初に読んだ本は、ひさしぶりの川本三郎さん。二年ほど前に出ていたのだが、気づかなかった『君のいない食卓』である。 奥さんを亡くされた川本さんが、かつての日々を思い出しつつ、ふだんの食事について、たんたんと綴っていく。その中に子どもの頃…

カモではないのかもしれない。

公園を歩く。夕方なのであまり人がいない。 その一画の目立たないところに小さなホワイトボードがあって、来訪者が目撃した鳥の名前が書けるようになっている。そして公園にやって来る鳥たちの写真付き一覧が持ち帰り自由で置いてある。 見ると、いつもカモ…

光は温かい。

公園を歩く。いつものように。空気が冷たいが、光は温かい。 最近、アントニオ・ロペスの絵を見て、また油絵でも描いてみたいと思ったが、そんなことを思う何十年でもあった。 木々の向こうの建物の直線と色が面白いと感じたが、写真にしてみると、つまらな…

煙と何かは

正月早々、高いところから失礼しています(写真が、ですけれど)。 はっきりいって、足がすくんでいます。 遠くに見えるのは、高島平団地の峰々です。 ★こちらの写真も前に似たのをアップしましたが、別テイクです。正月から文、写真ともどもネタがないのが…

遠くまで見える。

冬は遠くまで見える。それは風景だけではない。 冬の時、冬の時代にもまた遠くが見えるものなのである、なんてね。 ★二日の写真と似てますが、ちょっとだけ方向が違います。

しっかりバレての

別に自分はなんでもいいのだが、ツレはウーロン茶なら伊藤園と、なかなか面倒くさい。で安売りを見つけて買い込むことになるのだが、年末はどうしたわけが、それがなかなか出ない。 駅前のスーパーはやったことがないが、近くの薬局はためにやる。近くに伊藤…

不味いのなんの。

二日は実家に行って、仏壇に線香。 誰もいないけれど、妙に暖かだった正月二日。でもストーブはしっかり点けた。ただソファに横になって、テレビを観る。それが私の二人への供養。郵便受けに溜まったチラシを片づけると、年賀状が一枚来ていた。こちらからは…

年頭の念頭

さて、やっと2014年である。 しかし不思議なことに、その風景は都心を除いてあまり昔と変わっていない。 ほんとうはハイウェイにエアカーが走り回り、空には原子力旅客機が飛び、海上には浮遊都市が築かれ、海中には巨大潜水タンカーが潜り、宇宙では光…