2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

発破をかける。

最近はほぼ毎日ブログをアップしているのだが、なかなか以前のスタイルに戻れなかった。でも、もうすぐ新しい年になる。 ここらで、心の中のことはそのまま大事にしながら、中途半端なままになっていることを少しずつ書き始めようと思う。 例えば、このブロ…

残念! 受賞ならず

[お知らせ] 今年の「日本SF評論賞」(主催:日本SF作家クラブ、後援:早川書房)の最終候補4作品のひとつに、私の文章が選ばれていましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。 しかし、そもそも評論が、いったいどういったものかも明確にはわか…

黒くて小さいもの、動く

先日、ふとベランダを見ると、黒くて小さいものが、モショモショと動いている。むむむ、なんだなんだとよく見ると、黒くて丸い中に、赤い点がふたつある。そう、てんとう虫だ。オレンジ色に黒い点のてんとう虫がポピュラーだけど、この虫はどうやらヒメアカ…

鉛筆には反応しません

(昨日の続き) そして本日、皮膚科の最終確認に病院へと向う。もうポツリポツリと二ヶ月も通っていることになる。 予約時間の少し前に自動受付機に診察カードを入れる。スムースに受付。前にも書いたけれど、受付機からは、小ぶりのヨーカンのような機械が出…

「くさや」の臭いとの久々の再会

(昨日の続き) すでに何が行なわれているかは、まったく見えないので、あとは想像するしかなかった。すでに鼻の横あたりは局部麻酔が効いていて、いろいろとその場で執り行われているようなのだが、その実際は不明。ただ後で看護師さんから透明容器の中に漂…

ちょっと痛いかも

(23日の続き) さて、予約した日に病院に行く。と、案内されたのは診察室の隣の処置室だった。 なーんだ、手術室ではないんだ。ちょっと安心はしたけれど、あのマスク美人の看護師さんに会えないのは、かなり残念ではある。 とにかくこの処置室で、長年に渡り…

そして、船はゆく

そういえば、昨夜の「クリスマスの約束」の舞台は横浜の赤レンガ倉庫でしたね。 かくゆう私も、ミーハー全快で、先日初めてそこへ行ってきました。倉庫はレストランや商店に改造されて、なかなかいい雰囲気。 軽く一回りして、ここから駅まではどのぐらいあ…

聖夜という夕べに

昨年の写真だけど、メリー・クリスマス。 まあ、私も含めて、こういったものを見に行く人や、企画する人、ましてや喧伝する人は、当然ながら、「エコ」についてとやかくいえないなぁ、と思う夜でした。シャンパンだか、スパークリングワインだか、たぶん後者…

はい、削っていきます。

先生が画いたのは、まず断面図である。ポッコリとして丸い山、これがホクロなんだな。 「これをね。上の方から少しずつ削っていきます。それできれいに取れたら、終わりです。でもね」 といいつつ、先生は今度は黒々とした俯瞰図を画く。 「さっきの頭から削…

これ、取れますか。

ひさしぶりに病院通い話の続き。 左腕を切開して、脂肪のかたまりを取り除いた話は、だいぶ前に書いたけれども、実はその続きが、まだほんの少し残っているのだ。 私の腕から取り出されたシジミのような肉片を見て先生は、ほとんど何の心配もないよといった…

京都へっぽこ珍道中 その二五

そして京都駅の地下街で、土産物売り場を流す。といっても店に入るのはもっぱらツレのみ。私は外の通路で、ポツネンと待っている。だって店の中は若い女性と、そうでない女性ばかりでギューギューの状態なのだから。 それから二人は伊勢丹に向ったのだが、「…

京都へっぽこ珍道中 その二四

コロコロをガラゴロいわせながら、石塀小路を後にする。コロコロはあいかわずに思った方向には進んでくれない。またちょっと道に迷いつつ、東大路通りへと降りていく。ここから京都駅までバスに乗るつもりなのだ。 で、ふと思ったのだが、このコロコロの普及…

京都へっぽこ珍道中 その二三

昨日、アップした写真の建物、調べてみました。あれは大雲院という寺の祇園閣とのこと。そういえば祇園祭の鉾に似てますね。この建物自体は昭和の初めの建立なので、比較的新しいけれど、この寺はもともとは高台寺に属していて、なんとこの建物の近くには織…

京都へっぽこ珍道中 その二二

急な階段のある大きな門へは近づかず、手前のなだらかな坂を上っていった。寺の名前は知恩院。 しかしあの門、大きく感じたはずである。調べてみると、この三門は高さが24mもあって、木造の門としては世界最大級なのだという。まあ「級」というところが微…

京都へっぽこ珍道中 その二一

高台寺を出て、またあてもなくぶらぶらと歩いていくと、円山公園に出る。東京で円山というとまったく別のところになるが、ここはのどかな小春日和といった風。 鴨とアヒルとカラスが微妙な緊張関係の中、池とその周辺で餌にありついている。どういうわけか、…

京都へっぽこ珍道中 その二十

しかし昨日と今日(11月18-19日)、ほんの少し京都を散策しただけなのに、歴史ってものが、ここにこれほど濃縮されているものとは思わなかった。いわば実物歴史博物館である。都である時期が長かったので、当然のことといえるかもしれないけど、それがしっか…

京都へっぽこ珍道中 その十九

五重塔近くのその店では、自分用にサルのストラップを買った。なぜか、唐辛子がぶら下っているのだが、店の主人は、 「もし、それが取れても拾わないようにね。これが落ちたってことは、厄が落ちたってことだからさ」という。 へーえ、そうなんだと、納得。…

京都へっぽこ珍道中 その十八

昼食を済ませた一行(相変わらず二人だけど)は、京都東山界隈をそぞろ歩くことに。 五重塔に沿って進むと、八坂上町(だと思う)あたりに小さな店を見つけた。店先にはカワイイ(ご存知のように私はこの表現をまず使わない)小物ばかりが並んでいる。値段も…

京都へっぽこ珍道中 その十七

本日のランチはイルギォトーネで、12時の予約。 ということで、その店のすぐ近くに建つ五重塔(八坂の塔)を目印に歩く。当然のように道に迷いつつも、12時少し前に店へ到着。しかしこの店の名前、まったく憶えられない。 店の人に来店を伝えると、なん…

京都へっぽこ珍道中 その十六

坂本龍馬たちのお墓を見て、次は清水寺というベタなコースになった。そこで私が地図を広げたが、ツレはどんどんと歩いていく。どうやら道を知っているらしい。だから、任せることにした。 オーソドックスに、二年坂、三年坂、それに清水坂というコースである…

京都へっぽこ珍道中 その十五

京都二日目の朝、もう10時なのだが、まだ観光客の姿は少ない。私たちはとりあえず、混む前に坂本龍馬の墓に歩いていくことにした。はい、ミーハーなのです。 で、維新の道とやらを進むが、これがけっこうな上り坂。龍馬の墓は、霊山護国神社の旧霊山官修墳墓…

京都へっぽこ珍道中 その十四

さて、京都にいても木曜日である。「ブラタモリ」である。アシスタントの久保田ちゃんもカワユイ。しかし京都くんだりまで来て、東京の街歩きの番組を観るとはねえ。 あっ、そうそう以前ここで紹介したセルニアス・モンクの「ソロ」、あれは番組中の「プラタ…

京都へっぽこ珍道中 その十三

さて、今夜のお宿の名は「田舎亭」。 かのMというガイドブックでも、印を一つもらっていて、なおかつテレビでも有名人が紹介していたという。石塀小路に一角に、ふんいきのある宿が比較的リーズナブルな価格で存在する。それだけでも惹かれるものがあったに…

京都へっぽこ珍道中 その十二

「露庵 菊乃井」の冷酒は竹の形を模した銅製(だと思う)の入れ物で出てくる。趣があるのだけれど、その重量感と中身が見えないことからあとどのくらいあるのかがわからない。まだまだ残っていると思って、ついついピッチが早くなってしまう。これだから、・…

京都へっぽこ珍道中 その十一

結局、「露庵 菊乃井」には予約した時間よりも早く着いてしまったが、勇気を出して戸を開けると、女将さんがにこやかに案内してくれる。 入り口を右に折れると、そこは一段低くなっている。水を打って黒光りしている石の上を歩く。石の隙間には玉砂利が敷か…

京都へっぽこ珍道中 その十

さて一行は(といっても二人だけだけど)、先斗町というラビリンスをどうにか抜け出すと、また別の意味での迷宮に足を踏み入れようとしているのではあった。 といっても、ビビッているのは、私だけなんですが。 先斗町の路地を出ると、向かいは四条通りで、…

京都へっぽこ珍道中 その九

さて、昨日の書き込みの不思議なカタカナを見て、なんのこっちゃという人が多いことでしょう。そして50歳以上の一部の人だけが、ハハハハと思ったかもしれません。 そう、かなりわかりにくいけど、あれは「お座敷小唄」のイントロのつもり。 昭和39年のヒッ…

京都へっぽこ珍道中 その八

初めて見るもの、聞くもの、食べるものばかりの京都旅行だけれど、地下鉄に乗るというのも初体験ではないか、いや京都市内で電車を利用するということが、初めてだったことに気づく。むむむ、京都、我に遥か也。 で、市営東西線の蹴上駅へと降りていく。 お…

京都へっぽこ珍道中 その七

銀閣寺を出て、土産物商店街に後ろ髪を引かれつつ、私たちは哲学の道を目指した。といってもデカルトやカント、ショーペンハウエルを紐解こうというのでは、もちろんない。かの西田幾多郎教授が哲学に思いを馳せて散策した道が今日日、哲学の道と名づけられ…

京都へっぽこ珍道中 その六

銀閣寺に入って、最初に目の飛び込んできたのが、これ。 円錐台形のそれは、高さは1.5メートルぐらいはあるだろうか。 まるで映画『2001年宇宙の旅』で、石板を前した猿のような私である。でも猿が石板に影響されて武器を作ったのに、私は少し胡麻プリン…