2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

あの日の午後 04

その渋滞は突然、前が動き出したり、あるいはまったく停まってしまったりする渋滞ではなく、とにかくじっくりとただゆっくりと進む渋滞だった。クルマは人が歩くよりは速く、しかしたぶん自転車よりは遅く、国道4号線を北上していった。 もうナビを使う必要…

その日の午後 03

駅前の大型モニターがニュースを流している。でもそのときはまだ津波の被害のすごさを知らなかった。 マルイ2Fのエレベーター前「避難所」にいつまでいてもしょうがないので、また下に降りて、ロータリーの周辺を今度はしっかりと見て回った。すごい人の数だ…

その日の午後 02

クルマで出たのはいいが、しばらくはなんとなく北千住の方向に走っているつもりでいた。でも気づいたら、ウチから北千住へは行ったことはないし、ちゃんとした道を知っているわけでもない。少し気が抜けていたのかもしれない。 ナビに入力すると、やはりやや…

その日の午後 01

11日のあの時刻は、自宅の小さな書斎にいた。 少し揺れを感じて、立ち上がって別の部屋に移動。本棚に囲まれた部屋にいては、それらに潰されるかもしれないからだ。しかし続く揺れは尋常ではない。何も持たずに、ただ靴だけは履いて、外に出る。もう揺れはか…

沖縄回想中

那覇のホテルから空港への道すがら、タクシーの運転手さんに話を聞いた。 私たちが泊まったホテルも、かつては米軍の住宅地にあったという。彼は子ども時代にその住宅地に入り込んで、その中でよく遊んだそうだ。お菓子をくれる家庭もあれば、警備員に通報す…

東京漂着

昨夕から東京に戻りました。 待っていたのは、当然のことながら部屋の片付け。まず今日の作業はCD棚と文庫本棚、そして新書本棚から飛び出したそれらをとりあえずは段ボール箱に詰める。CDは20枚ほどケースが割れている。しっかりチェックはしていない…

沖縄低迷中

今日も那覇は曇り。どんよりとした雲に覆われている。 昨日、また近くのスーパーにいった。ちょっとした買い物をしてレジに並ぶと、前には高齢の女性。彼女の前には普通の買い物カートではなく、業務用の台車、そこには水の2リットルペットボトル6本セット…

沖縄滞留中

那覇は昨日から曇り。今朝は鳥の鳴き声で目を覚ました。ずいぶんといい声なので、埼京線のホームと同じように、スピーカーから流れているものと思ったが、どうやらホンモノのようだ。今もこのパソコンのあるやたらゴージャスな部屋にまで聞こえてくる。いや…

沖縄彷徨中

那覇の朝は雨模様。かなり涼しい。高台にあるホテルに移動。前の宿よりはゴージャス。 昨日の夕刻、ホテル近くの新都心という場所を散策した。大きな広場があり、ジョギングをする人、犬と散歩をする人が多い。夕焼けがきれいだ。 ヤマダ電機やベスト電機を…

沖縄転進中

那覇をただ歩く。有名な通りや大きな道を少し外れると、沖縄の実際に紛れ込む。 自動車が頻繁に通過する道路に面して、広い縁側(とやはりいうのだろうか)のある平屋建ての古い民家があった。きっとこのあたりは数十年前まで、こういった民家で覆い尽くされて…

沖縄漂泊中

昨日は、ゆいレールで終点の首里まで行き、そこからバスで首里城へと向かう。そのほとんどが再建されたものだけれども、なかなか見応えがあった。行政の長としてのエリアと宗教的権威としてのエリアが明確に分かれているのも面白い。ほかいろいろとあったけ…

沖縄流転中

沖縄5日目の朝、おおはしゃぎ大学生(推定)の集団は、どうやら酔っ払って、すぐに寝てしまったようで、深夜の騒音はほぼ聞こえずに安眠できた。しかしよくあることだが、深夜のロビーでひとりの女子学生(推測)がゴロリと横たわっていたのには、チト驚いた。…

沖縄停滞中

しばらくのごぶさた失礼しました。 本の三分の一近くがひっくり返り、CDのほとんどが飛び出て、ボー然としていると、タワーマンションを襲う余震。 ここで漫然と過ごしていてもシンドイと、長期休暇をとれるツレといっしょにゼータクにも沖縄に来ています。…

どうにか生きてます。

家の中がめちゃめちゃになりましたが、無事です。

足りないサドルの行方

毎日新聞社の「本の時間」に連載されている、山田マチさんの『山田駅前派出所』が好きだ。ちいさな街で起る事件とはいえない出来事に、派出所のおまわりさんが振り回されるファンタジーのような話が毎回繰り返される。 3月号でもおまわりさんの自転車のサド…

今村監督のニクイところ

民放のBSで『カンゾー先生』をやっていたので、ハードディスクに入れて、あとで観た。もちろんあの麻生・時効警察・久美子のヌードシーンが目的である、とここに正直に書いておこう。 で、いっしょに観るツレにそんなことを伝えたら、「ええっ彼女脱いでい…

未来のSF映画入ってます。

(昨日の続き) で『禁断の惑星』、これが意外にも見ごたえ十分なのだ。 というのも、子どもの頃には「すごいなぁ」と思ってた『宇宙家族ロビンソン』や『宇宙大作戦』なども、いま観ると懐かしさは十分にありながら、チープさはいかんともしがたい。 その点…

『禁断の惑星』への40年ぶりの着陸

ネットで購入したIVCのDVD代をコンビニにあるLoppiを使って払った足で、ブックオフに向かった(40年前だったらほとんど意味不明の文章だ)。 そしてDVDの棚を眺めると、懐かしい『禁断の惑星』が並んでいるではないか。 この映画は小学生の…

埼京線横のはやぶさ

日曜日の朝、ツレに起こされた。何かいっている。そうそう、自宅マンションからはやぶさが見えるのだ。5日のデビューの日はうっかりしていたけど、今度は見逃したくないらしい。しかし彼女は花粉症なので、できるだけ外気と接触したくないらしい。 というこ…

いにしえのソビエト映画

IVCというDVDをリリースする会社のホームページを何気なく開けてみると、なんとソビエト・ロシア映画のDVDを限定的に50%オフでネット販売するというではないか。 急いでそのページを広げると、前から欲しかった『戦争と平和』(もちろんソビエト製…

バージニア・ウルフなんて・・・・

昨晩、テレビで映画『めぐりあう時間たち』を観た。なかなか興味深い作品だ。じわりと心の奥底に入り込む、とでもいうのだろうか、感動作というのではない。 恥ずかしながら、この作品で初めてバージニア・ウルフが自殺していたということを知った。映画での…

モンクが操縦するステルス

一昨日の映画『ステルス』の書き込みで、ひとつ忘れていたことがあった。 それは、無人ステルスを操縦するコンピュータの発明者であるちょっとオトボケの博士が、自分のオフィスで手にとっていたのが、なんとセルニアス・モンクの『モンク・ソロ』だったとい…

どーして虹に虫があるのだろ。

あっ、そうそう、先日ここにアップした虹の別の写真を見ていたら、ちょっと不思議な一枚があった。 左側の虹はわかると思うけど、よく見ると右側にも薄くぐるーっとアーチが続いているのが確認できるでしょ。で問題は、何か右上にあるいくつかの黒い点。鳥か…

しばしテレビ漬け

このところテレビを観る時間が多い。困ったことだ、といいきれないところが、また困ったことだ。 『大聖堂』はトントン拍子に話が進む。アレ? リンカン城にはリチャードやジャックもいっしょに行ったんだっけ。大事な場面になると、なぜかハムレイ母子が登…