2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

京都へっぽこ珍道中 その四

そうそう、茶寮・都路里で食べた秋限定なるメニューは「実(みのり)」であった。記憶が茫漠としているので、ネットから拝借することにした。 玄米茶アイスに小倉あん、白玉、ほうじ茶、ゼリーにさつまいもが入ったパフェと甘露煮わらび餅、そして白玉団子の載…

京都ぺっぽこ珍道中 その三

東山は坂の町である。 闘ってしまったバス停から、そのまま東へ行くと坂道になる。そこをコロコロをガタゴトいわせながら昇る。すると昇り切ったあたりの左手に、石塀小路に通じる入り口がぽっかりと開いているのをツレが見つけた。 「あっ、ここよ。ここ」 …

京都へっぽこ珍道中 その二

京都観光をするのは、高校の修学旅行以来、つまり数十年ぶりということになる。 もともと寺や神社に興味はなかった。もちろんそういった名所について、一通りの知識があれば、それはそれで楽しいとは思う。だからあえていえば、幕末にいろいろとあった二条城…

京都へっぽこ珍道中 その一

前にもチラリと書いたけれど、18、19日と京都へ一泊旅行に行ってきました。 はいはい、優雅にも平日旅行です。 東京駅9時10分発、のぞみ、ええっと何号かはわからないけど、それを目指して、かなり余裕を持って自宅を出発。とうぜん電車のラッシュの時間帯…

飛行船・リターン

ひさしぶりに空に飛行船。やはり飛行船はいいなぁ。 会社が倒産したという新聞記事を読んで、しばらくは飛行船を見られなくなると思っていたので、これはうれしい。 ちょっと遠くだったので、ちゃんと確認できなかったけど、いままで飛んでいたのとは、少し…

ウワサの男

[念のためのお知らせ] 先日、ひさしぶりに会った知人から、とんでもない「私のウワサ」を聞いた。 「いよいよ、作家デビューですってね。年末には本が出るって聞きましたよ」 あれれれ、こまった。そんなことはまったくないのです。 ということで、改めて、…

「おし」と読んでね。

「小説新潮」11月号を拾い読みして、その「拾った」少ないページの中に、2度ほど忍(おし)藩についての記述を見かけた。 ひとつはエッセイ「江戸のもてなし」で、忍藩士の食事について語っている。もうひとつは、小説「太郎君、東へ」の著者コメントの中で、…

そっちは整形ですから。

(昨日の続きです) マスク美人の看護師さんが手術室の壁に掛かった電話器を取る。 「オペが終わりましたので、お迎えをお願いします」 どうやら診察室から看護師を呼んだようだ。これでもいちおう手術をしたわけなので、突然ぶっ倒れたりしたら大変ということ…

左腕の思い出

(17日の続きです) そんな感じでは手術は終わったのだけれど、麻酔をされたあとのことは、ほとんど何をされているのかわからなかった。ただどうやら指の先はしっかり動く(当たり前だけど)ことは試してみてわかった。まあ、その辺の神経は通じているのだろ…

京都からの帰還

18、19日と、京都に行って、太って帰ってきました。 ご報告はまた後日。 ちよっとだけ筋肉痛です。 いえ、腹の方はなんともありません。★哲学の道にて。

極上のホスピタリティ

(昨日の続き) 手術室でマスク美人の看護師さんはテキパキと動き、私に何か関係があるときは(って全部関係があるわけだけど)、いちいち私に断ってから、ことをなしている。 「ちょっと足を上げますね」 「足にシールみたいなものを貼ります」 「はい、指…

心拍数、上昇

(昨日の続き) とにかく50年以上生きてきて、手術室に入るのは初めての体験だった。なので、いろいろとキョロキョロ見回していると、とにかく台に載ってください、とマスク美人の看護師さん(きっと20歳代後半、いやなかば)にいわれる。 ここで乗って書か…

マスク美人への引渡し

(昨日の続き) とある夜、イエ電が鳴った。受話器を取ると、 「あのう、××病院の○○ですけれど、△△さんですか」 一瞬なんだかわからなかった。まだ手術は来週だし、なんかの結果がわかるということもないはずだし・・・・、 そもそも病院の先生から直接電話…

前哨戦は勝利

(昨日の続き) 手術の日程が決まると、あとは血液検査をしなくてはいけないとか。で、病院の中の採血コーナーへ。奥まった廊下のような場所をやっと見つけて、左手を出す。若い女性の看護師である。はたして彼女はここに座って、一日中ひとの血液を採取してい…

「まあ、取っちゃいましょうか」

(昨日の続きです) そして家に帰って、我らがイボたちを見る。首まわりにはちっちゃな絆創膏が十枚ほど。そしてうなじ(男でもこういうのだろうか)とお腹には、液体窒素で「冷えど」してパンパンに膨れたイボがある。 「あとで腫れますから、そしたらバンドエ…

3点セットでごめんなさい。

今度は皮膚科を受診。 首の近くにポツポツとイボがあるので、取って欲しいということと、首の後ろに直径2センチぐらいの丸くて赤いのがあるので、何でしょうかということと、左腕のしこりがたまに痛いので、どうしらいいのか、という3点セットの話をしたら…

ただの風景写真です。

今年も光が灯る

実家に行った、その駅への帰り道、工場の跡地がそのまま市立の公園になっている場所がある。遊具らしくものはあまりなく、ただただだだっ広いだけ。夏に日影がないのは困りものだが、走り回るのには都合がいい。 そんな公園の一角に大きな木がすくっと立って…

もう一つの小さな始まり

今は住む人のいない実家の玄関先に、この夏の猛暑で枯れてしまったと思っていた植木があった。しかし先日、そこに青い葉が芽吹いているのを見つけた。小さな始まりがここにもある。

「試し」運転

某日、某駅で列車を待つ。 すると到着時間でもないのに、入線するという放送が流れる。通過列車かと思ったが減速しているので、停車するようだ。 ふと見ると車体に試運転の電光表示が。もちろん中にはひとりの客も乗ってはいない。 そんな列車を眺めていると…

知らないことの発見

(昨日の続き) 家に帰って、世界写真全集の手持ちの巻数を見ると5冊。今度買ったのが3冊で、12巻の全集だから、残りは4冊だ。それがわかると全部集めたいという思いがむくむくと生じてくる。 あーあ、古本祭りで、最後に見つけた一冊千円を買っておけば…

神保町に戻って

(昨日の続き) ということで、重い三冊の本を持ちながら、地下鉄の九段下駅あたりまで到達した。ええっと、九段下というのは、どの線が通っていたんだっけ、と案内板を見ると、東西線と半蔵門線、そして都営新宿線が通じている。私が帰るには、埼京線に乗らな…

三冊千円の重み

先日、御茶ノ水に用事で出掛けたついでに、神保町で開催されている神田古本祭りをのぞいてみた。 少し前まで神田の古本市といえば、近くに空き地を見つけて、そこで開いていたはずだけど、今回は靖国通り沿いの、まさに古書店が並ぶ歩道に店が並んでいる。た…

夜も図書館

歩いて15分ほどの場所に図書館がある。 ここで暮らすようになって、もう8年目だが、そこに初めて足を運んだ。 都営団地の一階にあって、こじんまりとしている。その小ささが心地よい。たまに子どもの声が聞こえるが、気にはならない。 持参した本を読もう…

ゴッホの小部屋

先日、「ゴッホ展」に行く。 副題に「こうして私はゴッホになった」とあるように、「これぞゴッホ」という作品よりも、そこに至るまでの作品が多い。 そんな中、数少ない「これぞゴッホ」のひとつである「アルルの寝室」に見入っていると、その近くに寝室を…

うまきもの、その名は知らず

ツレがうれしそうに、 「オーミヤよ、オーミヤ、久しぶりに買ってきちゃった。おいしんだから」と帰って来るなり、そういうと、白い小箱をテーブルの上に置いた。 何が大宮だと思って、開けてみると、右写真のごとし。 うーむ、ケーキにかくたる関心はないが…

昔の名前で出ています。

案の定、『ヴェガ号航海誌』をつまみ食いしてしまった。 といっても序章だけだけど。で、やたらと出てくるのが川や島の名前。それがわからないと当然なんのこっちゃ、となる。 そこで本文に地名が出てくるたびに、本の中にある地図(シベリア河川体系図・1…