2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

喉を潤すもの

朝日新聞の今日の朝刊に、出版社「クレイン」を一人で切り盛りしている文弘樹さんが登場していた。そのお顔も初めて拝見する。文さんとは『佐藤泰志作品集』が発行されるときに、メールのやり取りをさせていただいたことがある。ただの一読者の問い合わせに…

アンダー・ザ・レインボウ

陽射しは出ているが、ときおり雨がぱらつく夕方、ちょっと公園に出掛ける。 広場には雨水が乾く匂いが充ちている。そう思いながら、池の向こうの空を見上げた。

「おいしい」はおいしくない

文芸誌に掲載されている短編小説を、つらつら読んでいたら、最初のほうに「指先が不器用」とあった。あれっ、ちょっと違和感。たしか「手先が器用」というのがフツーの言い方じゃなかったのかなぁ。でも不器用な場合は、手先ではなくて、指先になるのか。う…

街角の動物たち 03

昨年の9月3日、実家近くのとあるお宅の窓辺から、どこか遠くを眺めているクマのぬいぐるみの写真をアップしたら、そのあと彼(もしくは彼女)の姿を見かけなくなってしまった。 しかし先日また同じ窓を見たら、ほら、こんな具合にたくさんの仲間たちが集ま…

今年の甘き日々

はい、あれから一週間がたったので、もうほとんど残っていません。 二台のイタリア車を除いては。 しかし、一ヵ月後、いや三週間後がチトこわい。

いつかは着たいブルーノート

昨日、近くのユニクロにフラリと出掛けた。ツレが特価商品の棚から離れないので、あたりをプラリと歩くと、ブルーノートレーベルのジャケットをモチーフにしたTシャツを見つけてしまった。 キャノンボール・アタレイの「サムシン・エルス」やジャッキー・マ…

99.9999%の読者へ

先日、池井戸潤さんの『下町ロケット』を読み終わりました。中学生時代にアポロ11号を「体験」した世代としては、いろいろと感慨深いものがあります。 途中まではちょっと軽めの企業物といった感じで、その後の展開にかってに気をもんでしまったのですが、大…

かなり目立ってました。

BSで火曜日の午後に放送された『夕陽のガンマン』と、木曜日午後の『愛する時と死する時』を観ました。さてこの二つの映画の共通点とは、果たしてなんでしょうか。 はい、正解はともにクラウス・キンスキーが出演しているということです。前者ではアクの強…

シアリングの子守唄

ジョージ・シアリングが亡くなったという記事が、新聞に小さく載っていた。というわけで、唯一もっている彼のCD『シアリング・オン・ステージ』を聴く。 ライナーノートを読んでいると、ギターとハーモニカがあのトゥーツ・シールマンスなのだった。ジャケ…

近くの旅客 11

テレビドラマ『大聖堂』について、この前書いたけれど、一つ大事なポイントを忘れていた。それはジャックが持っていた父の形見としてのリングの登場だ。これは原作には出てこない。 勝手な推測だけれども、ジャックの役割は原作とドラマではかなり違ってくる…

スコットさんにお願い

『大聖堂』、2回目の放送。やっぱりダイジェスト感は否めない。今回も随所に原作と違うところがあって、それはそれで面白いのだけれど、物語をまとめるためのそれだとすると、やや残念でもある。 ジャックが聖堂に火をつけるシーンでは、彼の逡巡がほとんど…

群衆の力、ふたつ

ふぅ、いま『大聖堂』を読了。ラスト近くのベケット暗殺、その奈落と希望の展開に驚嘆する。奇しくもムバラク辞任の報を接しながら。

『大聖堂』に火がついた。

海外ドラマの『大聖堂』を観た。ちなみに原作の方は、「中」の400ページぐらいまで読み進んでいる。 で、このドラマ、なかなかの迫力なのだけれど、1時間弱の第1回の展開は、もっと膨大なドラマのダイジェスト版のような感じだった。エピソードがどんどん先…

近くの旅客 10

印鑑証明や住民証を簡単に入手できる「区民カード」を探すために、土曜の半日をつぶしてしまった。このところ老犬のように、自分が「埋めた」場所を忘れてしまって、あたりをウロウロとすることが多い。そんな時、脳裏を流れるのは当然のことに井上陽水の・…

近くの旅客 09

はい、また(前回の続き)です。 さっきツレがこのブログを読んで、自分が登場している箇所の間違いを指摘されてしまった(誤字を教えてもらうときは人知れずに直している)。 1月26日の書き込みの、埼京線でお年寄りを介抱している人を見かけたというところ…