2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

土曜の夜のお楽しみ

泉大助さんが亡くなった。 ネットのニュースで最初にその報に接して、一瞬だけ誰だかわからなかったが、でもそのすぐ後に「そうあの人だ」と理解した。それはたぶん文字ではなく、言葉として「泉大助」さんを記憶していたからなのだろう。 子供の頃、今では…

寒さの中の二つのバラ

ひさしぶりに無人の実家へ行った。 近くで不幸があったので、まずお香典を渡す。通夜と告別式は、少し離れた場所で執り行われていた。亡くなったのはその家のご主人で、まだ59歳だったという。 そして雨戸を開けて、自分の両親の仏壇に線香をあげる。家の…

デジタルの隘路

アイタタタ、どうやらメールが届いていない事態に遭遇してしまったようだ。 メールっていうのは、ポチっとしさえすれば、瞬時に相手に届き、何かトラブルがあれば、届きませんよと、よくわからん英文の返事が着たりする。そんなものだとばかり思ってた。 で…

悪い魔法使いは何をしたのか。

ゆえあって、昔のことなど思い出す。 いまを去ること40年は昔の話。いやもっと昔なれども、めんどくさいので、まあそんくらい。 横浜市戸塚区といってもその小学校はなんと分校。クラスメイトもとびきり少なく、なんと十数人。そこで行われてた授業の一シ…

月面でのうさぎ跳び

先日の的川さんが朝日新聞に書かれた文章から、ふわふわといろいろ思いつくのは、やはりまたまた映画『2001年宇宙の旅』のこと。宇宙ステーションやディスカバリー号内部での人工重力が、映画のようにならないみたいだということは、この前に書いたけれ…

パソコンの中の混沌

早川書房から「SFマガジン」4月号が届く。ありがたいことです。近くの小さな本屋や某三井系シュッピングモールの書店で探してけど、見つからなかったからね。もしかすると発売日前だったのかも。 で、開いてみると、SF評論賞の贈賞式のレポートが載って…

やってもーた。

あーあ、またやってもーた。 東大出版会の略号みたいな「UP」はユニバーシティ・パブリッシュでも、パブリッシャーでもなくて、ユニバーシティ・プレスでした。いやはや、無知がどんと全開状態。 で、弁解がましく恥の上塗りをすると、昨日は記憶でプレス…

東京新聞との二泊三日

都内のホテルに二泊した。フロントで新聞は何がいいか聞かれたので、思わず「東京新聞」と答えていた。 この新聞の原発問題への関心の深さは、他の全国紙を圧倒していると思っていたけれど、それはネットのホームページでのこと、実際の紙面を確かめていたわ…

思い出の版元

18日の「UP」の話題の続き。 その日書いたように、「UP」は東大出版会のPR誌で、ユニバーシティ・パブリッシュの略だったか(確かめもせずスミマセン)で、学生時代にはそこから出ていた経済学関係の「UP選書」をよく読んでいたというか、よく買って…

的川さん、お世話さまです。

おお、今日の広告はまた多部ちゃんになっている。ここで派遣会社なんて書いたことに反応したのかな。はい、その辺のことはまったくわかりません。 ところで、18日の朝日新聞夕刊にアレレということが書いてあった。 それはあのJAXAの語り部、的川泰宣…

似合わない:けど、似合ってる。

昨日の書き込みを今日また読んだら、少なくとも二箇所の間違いを発見。いやはやあんなに短いのにね。 それもこれも、書き込むときにブログのいちばん頭にあった、派遣会社の広告のサイボーグ多部未華子チャンに幻惑されたということはナイショだよ(と同じ言…

ロシアの勝ち負け判断

昨日書いた「UP」の「有人宇宙活動再考」の中で、その本旨ではないのだけど、おもしろい記述があった。 我々、日本人はアメリカに人類初の月着陸をやられてしまったので、さぞかしロシア(当時のソビエト)は、やられてしもうた感が強いと想像するけれど、…

PR雑誌なんて読まない、ことはない。

昨日のジュンク堂でせしめたのが、東大出版会のPR誌「UP」2月号。 他にもいろいろと置いてあったけれど、あまり読まない(読めない)ことはわかっている。それなのにもらってしまっては、他の人に申しわけないと、この一冊だけにする。ちなみにジュンク…

リザーブタンクで命拾い

池袋のジュンク堂で何冊かカゴに入れて、一階のレジへ。 「はい、6千何十円です」という声を聞きつつ、 突然のアタフタ、なんとカバンの中にサイフがないのだ。しかしこんなこともあろうかと、リザーブサイフともいうべき名刺入れに、1万円をしのばせてあ…

2001年の現実

BSで「宇宙船ウェイクアップコール」を観る。 いやはや2001年のスペースシャトルの最初のめざまし音楽が、「美しき青きドナウ」だとは。 そういったことは、そういったことを知らない、もっと若い人がやるものだと思っていたけど。 もちろんこの曲は、…

警察官がドロボーします宣言

経済学部の出身なのに、実際の経済についてはトンとわからない。 でも、日銀がインフレをめざすという発表には、かなり驚いた。まるで警察官が「これからはドロボーもします」っていってるのとおんなじじゃないか(いや違うかな)。 まあテレビのニュースを…

静かの海の赤旗

そしてまた昨日の続き。 当時、さらに『宇宙からの脱出』の作家マーティン・ケイディンの別の小説、『月は誰のもの』も読んでみた。やはりこれもハヤカワ・ノヴェルズだ。これは1967年に書かれた作品なのだけれど、日本での出版は当然アポロ人気華やかな…

地球はチープなのがイイ。

2月9日の続き。 そう、またロケットなんかの話。確かに映画『宇宙からの脱出』は特撮がチープで、『2001年宇宙の旅』と比べれば、いわゆる雲泥の差となってしまうわけだけど、その内容の分かりやすさが好きだったんだよね。少なくともエンタメ的は面で…

「今日はいい日だね」

ひさしぶりに長距離の散歩をした。前は確か9月で、千駄ヶ谷の公園から渋谷まで歩いたけれど、今日は原宿の公園から千駄ヶ谷の公園までだった。12月にも機会があったのだけれど、それはサボってしまったのだ。 散歩をする前に、ある女の子の歌を聴いた。「…

教授の信頼性

坂本龍一さんという人を、勝手にけっこう信頼していたんですよね。だから少し意外というか、軽くショック(はい形容矛盾です)なのかな。そう、あの日産リーフのコマーシャルです。まあタレントなのだから、出ていけないことなんてことはまったくありません…

懐かしいさいっぱいの未来

ということで、またまた昨日の続き。 『宇宙からの脱出』のプログラムを探してきて、ツラツラと読むと、いやはやその書き手は映画にはくわしくても、署名のある原稿以外、宇宙開発はまったくの素人という感じだった。夢多き中学生相手でもこれはイカンぞな。…

スペースシャトルのご先祖大活躍

またもや昨日の続き。 ハヤカワ・ノベルズと書いたけれど、正しくはハヤカワ・ノヴェルズだったんだよね。お詫びして訂正いたします。 そのノヴェルズで一番先に買ったのは、前にあるように『宇宙のオデッセイ2001』。でそれで味をしめて、というか観た…

ホルムズ海峡は2001年の空の下

しつこく昨日の続き。 そして手元のもう一冊の「2001年」は、文庫の『決定版2001年宇宙の旅』。その表紙は懐かしい映画公開時のイラストが使われている。地球軌道上の宇宙ステーションからオリオン号が出ているところを描いたものだ。 これもまたポ…

懐かしのマイ・ディスカバリー号

昨日の続き。 ハヤカワ・ノベルズの『宇宙のオデッセイ2001』を買ったとき、中学生だった私は、少し大人になった気分でいた。表紙の白い地の上には、真っ黒な和文のタイトルとグレーのクレジット、下には英文のタイトル。このタイポグラフィがまたいい。…

2001年に買った『2001年』

ゆえあって、クラークの『20011年宇宙の旅』を開いた。 といっても手に取ったのは『宇宙のオデッセイ2001』。ハヤカワ・ノヴェルズのそれはたぶん本邦初訳だろう。奥付には初版の日付がなく、ただ「昭和45年5月31日 4版発行」とある。せっかく…

「あやかりたい」

増田まもるさんから評論賞贈賞式の記念集合写真を送っていただいたので、写真印刷しようと、プリンターを動かしてみたものの、なぜか瀬名秀明さんの部分だけが拡大されて出てくる始末。ツレはそれを見て、「わーい、瀬名さんだ。これ私にちょうだいね」と持…

ホンモノよりも男前

「日本SF評論賞贈賞式&田中光二さん300冊記念パーティ」の様子は、作家の方々にもご紹介いただいています。 まずは堀晃さんの日記の「マッドサイエンティストの手帳」(2/1付)です。堀さんとは昨年以来3度もお目にかかり、激励をいただきました。…

ご挨拶……テキスト編

SF評論賞贈賞式で一番の難関は、受賞者がひとことご挨拶することになっているということ。しかし、どうやらその場でメモなどを読むのは難しいようです。でも、トンでもなくあがってしまったときのために、一応用意したのが下記の文章です。 実際に広げるこ…

一大イベント、終了。

『第七回 日本SF評論賞贈賞式』(日本SF作家クラブ主催)に行ってまいりました。 こんな晴れがましい式に出席するのはもちろん初めてでかなりの緊張。当然のことながら、12月の「選考発表会」とは違った雰囲気で、オドオドしてしまいました。当日の様…