犬の識字率


駐車場前の看板である。
文面からすると、まさに「犬」への警告である。
しかし犬の識字率が向上しているとは聞いていない。
漢字も含まれているので、
人間の小学校低学年にも理解不能だろう。
確かに普通の犬は車を運転できないから、
駐車場に入る必要はない。
しかしもともとここに車を置いている人以外に、用がないはず。
だから「関係者以外立ち入り禁止」にすればいいのに、
この文面は、あえて対象を犬に限定している。
つまり関係者以外も入ってもいいのだろう。
しかも犬に対して「ご遠慮下さい」とはいたく丁寧である。
昔の「なぞなぞ」に「立ち入り禁止の場所にどうやって入るか」というのがあった。
答えは「屈んで入る」である。
その伝でいうと、「いつも屈んでいる犬」はここに入ることができるのだ。
というわけで、これはかなり不思議な看板なのである。

と、かようなまでに散歩はいろいろな発見があって楽しい。管理人さん、怒らないでね。