スゴイことの中身

oshikun2010-07-14

 ちょっと前のTBS『情熱大陸』の主役は松岡正剛さんだった。ううむ、やっぱりスゴイことはスゴイ。なんて、なんとも奥歯にモノが挟まったような言い方になるのだが、はっきりいって彼がどうスゴイのか、下々には理解しがたいところがあるので、やはりなんかモノは挟まってしまうのである。
 私にとっての松岡さんはやはり『遊』である。といっても本屋で見かけたところで、とても歯が立たない(またもや歯である)ので、持っているのは「第Ⅲ期完了。」と銘打った、1982年の10・11月号だけだ。そしてそれから30年近くが経ち、またパラパラとやってもほぼ齧れないのだから、やはりスゴイ。
 ところで、件の『情熱大陸』、タイトルは「知の巨人」だった。うーむ。しかしほんと煙草の吸いすぎです。おせっかいなことかもしれないけど、彼の近くの人は相当迷惑だと思う。いいのかなぁ、あんなモクモクとした職場で。そういえば仕事の時間もめちゃくちゃ、午前2時だか3時だかに会議って、それってどーなんでしょうか。
 で、かの「千夜千冊」をネットで何冊か読んでみた。で、えっ、何これって感じなのだ。選んだ本が悪かったのかもしれないけれど、ほとんど思い出話とか、その著者の略歴とかで、その著作の真髄には全然近づかないで終わっている。いっちゃ悪いけど、これって手際のいい無署名ライター・レベルじゃないのかなぁ。願わくば、それは私の読んだ数冊だけのことで、ありますように。

追記:いい加減なことを書いてはいけないと思って、「千夜千冊」をもう一冊、第32夜の『蒼ざめた馬』を読んでみました。でもやはり作者の略歴と松岡さんの思い出話がほとんどでした。さらに彼は「アイザック・ドイッチャーの『裏切られた予言者』まで手を出していた・・」とのこと。巨人に校正者は必要ないのだろうか。