今年も光が灯る

 実家に行った、その駅への帰り道、工場の跡地がそのまま市立の公園になっている場所がある。遊具らしくものはあまりなく、ただただだだっ広いだけ。夏に日影がないのは困りものだが、走り回るのには都合がいい。
 そんな公園の一角に大きな木がすくっと立っている。きっと工場の時代からそこにあったのだろう。この大きな木に毎年イルミネーションが灯る。今日はその準備をしているのだろう。
 クレーン車が夕陽の中で、オレンジ色に染まっていた。
 今日あたりは、もう点灯されているのだろうか。空の上からも見えればいいな。