そして声なき声、今も

 これからは、困ったときの『市民の暦』をチラ見して、ぽつりぽつり書いてみることにしようかな。
 七月十五日は、かの1960年に結成された「声なき声の会」が、最初の「声なき声のたより」を出した日だとのこと。もう半世紀以上前のことだね。
 熱帯夜、安保は遠く、なりにけり
 かどうかはわからないが、確かにこう書いて、しっかりと理解してくれる人の少ないだろう。
「声なき声」とは安保改定に反対する人々を見て、当時の岸首相が、「自分は、声なき声に従う、ここにいるのは声ある声だ」とかなんとかいったことに対する市民側の気持ちとして登場した一般市民の団体、とか書いていくと、ずっと止まらなくなりそうなんで止めておこう。
 でも、きっと今度の参議院選後の世界には、この安保体制が今までとは別のカタチでクローズアップされることだろう。あーあ、ホント年寄でよかったと、後ろ向きで思う。非常階段を駆け上るこの少年は、いったいどんな時代を生きるのだろうか。