一ミリの人が飛行船を見上げる。

 昔いっしょにプラモデル作りに励んでいた知人からメールが来た。いわく「越谷レイクタウンジオラマ展やっているよ」とのこと。
 で、さっそく行ってきました。制作者は金子辰也さんという方で、私たちよりもほんの少し年齢が上だけど、ほぼ同世代。
 教えてくれた知人は第二次大戦期のドイツ軍系のデザインが大好き。いつぞやは本気か冗談かで、キューベルワーゲンのレプリカが欲しいといって、家族の大顰蹙を買ってました。
 確かにそのココロはわからんでもないが、やはりナチスドイツの所業を考えると……ね。しかしあのデザインの意味するところを社会心理学的に分析すると、面白いかも、って、すでにやっている人がいるだろうね。なにやらバウハウスとも通じるような……、などと門外漢がいって墓穴を掘ったら、ボロが出そうなのでこの辺で。
 そうそう、このジオラマ展の展示物は基本プラモデルを元にして作られているのだけれど、それで侮ってはいけません。その精緻なことといったら、まさに唖然の一言。プラモデルのキットはこの制作物のベースに過ぎません。顕微鏡レベルで細かい細工が施されている。さらにスゴイのはジオラマというだけあって、その周辺のリアリティ。飛行船を見上げる一ミリぐらいの人々、よかったなぁ。
 ちなみにツレは一面のひまわり畑に圧倒されていました。
 「みんなが同じ方向を向いているのもみごとよね」
 って、ひまわりは開花してしまったら、もう陽の方を向かないんじゃなかったっけ。
 ただ残念なのは、飛行機がほとんどなかったということ。で、この一枚。