光の穴

 どんより、というほどでもないけどほぼ全面曇りという空に一箇所だけ、ポッカリと開いた穴があってそこからそよそよと光が流れてくる、いやさらさらと光が落ちてくる、いややはりキラキラと光が射してくる、というのが一番いいかも。とにかくとてもキレイな、そして不思議な空だった。しばらくするとその穴、というか隙間はどんどんと大きくなって、どんどんどーでもいいものになっていく。まあ、そんな思いも空にはなんの関係ないのだけれどね。