そして、40年が過ぎた

oshikun2010-06-01

 朝日新聞の記事で気づいたのだけれど、今年はあのアポロ13号の事故から40年目だという。もし映画『アポロ13』が無ければ、この事故の知名度はもっと低かったことだろう。
 当時中学2年生だった私は、テレビに齧りついて事の成り行きをみつめていた。実際、月着陸への関心はアポロ11号で頂点に達して、その後急速に萎んでいった。その萎んだモノを破裂しそうになるまで膨らませたのが、13号の事故だった。
 しかし、そう40年が過ぎたのだ。
 1960年代から70年代にかけての十数年は、マーキュリーやジェミニを経て、アポロへ、そしてスカイラブやソユーズとのドッキングなど、いろいろとトラブルはありつつも、めまぐるしささえ感じるほどのバリエーションで人は宇宙へと旅立っていった。そしてホントウは月面に次々と基地が建設されていて、人類は火星へも到達しているはずではなかったのか。少なくとも40年前は、みんながそう思っていた。しかし今持っているのは、中途半端な「宇宙ステーション」だけである。これを「本格化」というのは、チト寂しい。
★タイトル横はアポロ13号のミニチュア。爆発した機械船の一部がしっかりと再現されている。