ハクビシン、跳んだ

日曜日に近くの公園で、岩波の『図書』の残りを読む。
残りといっても、全部のページを読んでいるわけではない。
単発モノといくつか連載だけ。このところ読まない連載が増えてきた。
すっと頭の中に入ってこないと、もうその連載を読むのは止めてしまう。
まあ、あまりいいことではない。
出版社のPR誌を何冊か読んでいる。
安いのがいいし、薄いのがさらにいい。
知らなかった作家や書き手に出会えるのもいい。
いやいや、世の中、知らない作家や書き手ばかりだと、知るばかりだ。
PR誌を読んでいると、ちょっとだけ面白いことがある。
今日はそのひとつだけ。
『図書』6月号を読んでいると、
大江健三郎さんの「親密な手紙」に、ハクビシンらしき動物を庭で見かけたとある。そしてページをめくった佐伯泰英さんの「惜櫟荘だより」にも、仕事場近くにハクビシンが住んでいるとある。
ハクビシンには特に興味はないのだが、作家の家の近くに住む彼らが、一冊の薄いPR誌に続けて出てくるのは面白い、と思うのは私だけか。