クルマに関するエトセトラ05

oshikun2010-06-20

 ボルボの「カリスマ」性
 てなことで、スバル店に併設されていたボルボ売店で私が見たかったのは、S60というセダンではあった。「ボルボっていえばステーションワゴンでしょうがアンタ」という声もあるでしょう。「BMW318iを見てきたのに今度はFFって、価値観がちょっと変ですぞ」という声もあるでしょう。はいはい、その通りでゴワス。でもね、いいんです。しっかりとした論理というか、リサーチというか、そういう確たるモノに基づいた比較検討なんて、楽しくありません。チラリと街中で目撃して、ああちょっとイイカモって、そんな感じでそのクルマに関心を持つ、そういった線で自分はいきたいと思うのでありまする。

 セダンといえば、当時ボルボにはS40というやや小振りの、そしてリーズナブルなセダンがありました。でもね、それってキホン、三菱自動車のあの誰も知らない「カリスマ」がベースなんですよね。ガイシャ買ったつもりが、実質的には高い「国産車」を買ってしまったなんてことは辛いので、そのあたりはシロートもいろいろと注意しなくてはいけません。ということは前回の書き込みにあるように、自動車業界の相関図から、あのクルマとそのクルマの関係性をある程度調べておかなくてはならないのです。そうシロートもシロートなりに面倒くさかったりするのが、今日日のご時勢です。

 担当営業マンは私よりも年上と思える、ちょっと頭の上が寂しくなりかけている紳士でした。BMWとは違い試乗に出かけたのは確か2回目の訪問時。S60を見てみたいと思ったのは、まずはそのスタイリングです。醸し出すナンチャッテ高級感は自分にはふさわしくないとも思ったのですが、とにかく見て、触って、乗ってみないことには話は始まりません。

 でもね。ここはスバルの販売店、やっぱり隣にはレガシィがあるのです。あの頃のレガシィの内装にはちょっとデザイン的に不満があったのですが、そのキャラクターはけっこう好きでした。といっても買うとしたらB4ということになるでしょうが。「ええっ、S60とB4だって、節操のないヤツだなぁ」って、ハイそうなのですから仕方ないのです。

 いざ走り出してみると、当然のことながら、カチカチのBMWとはまったく違い、まさにフワフワ感覚。その大きさと相まって、でかいジュータンにでも乗っているかのようでした。担当営業マンのおじさんもいろいろと話てくれて、BMWのときとはだいぶ違います。ということで、私は無事にS60の試乗を終えたのでした。

 しかし考えてしまう。それはクルマの良し悪しではなくて、自分にフィットするかということです。ううむ、BMWが表参道から先の、ガラス越しに吊るされている高級デザイナーズブランドだとしたら、こっちは銀座の老舗紳士服店といった感じか。まあ、両方とも入ったことはないので、わからないのだけれど。
タイトル横の写真は、とある幼稚園バス、らしい。うーん、園児でなくても乗ってみたい。