3D初体験

oshikun2010-06-19

 遅ればせながら、劇場で初めて3D映画を観た。
 もともとはほとんど関心がなかったのだけれど、ツレが「観たい観たい」というので仕方なくお供することに。
 で、演題は『アリス・イン・ワンダーランド』。夫婦割りで入ろうとすると、3Dは、な、なんとひとり2000円とか、おいおいDVDが買えてしまうではないか。
 しかし、新宿ピカデリーは知らぬ間にオッシャレーに改装されていて、なにやら高級デパートかモダンなホテル風。ムツケキおやじの来るところではありません。しかもウィークディだったので、ほぼ女の子とおばさんばかり、ところどころカレーの福神漬け程度に、おやじというかジイさんがちらほらという客層ではありました。
 ピカデリーはシネコンになっていて、何本もの映画が同時上映されている。で、目指すスクリーンにエレベーターで昇るのだが、私以外はみんな女性だ。ううう、息が詰まる。
 で、会場入り口には眼鏡を渡される。人件費かかるなぁ。
 そして上映、まずは広告。これも一部が3D。おいおい3D初体験がオードリーの春日かよ。なんとかして欲しい。
 そしていよいよ本編が始まる。
 確かに立体的に見える。
 でもすぐにそれが何ってカンジになってしまう。
 その立体、正しくは立体的といったほうがいいのだろうか。風景が近くと中間と遠くに分かれていて、それぞれが分断されて見えるといったふう。もちろん場面によってそのリアルさはかなり違う。しかし眼鏡を通した画面なので、スクリーンの映画を見ているというよりも、なにやらカラクリ箱を覗き込んでいるという感覚なのだ。
 そう、昔デパートの屋上なんかに、10円玉を入れて覗き込むと短い物語が楽しめる遊具がありましたよね。あんなイメージなのだ。さらにいってしまうと、このブログの口上の写真にある簡易立体写真、あれとあまり変わらない気もする。
 ただし、最後近くで右のほうに蝶だか鳥だかが飛ぶ場面、あれは本当に客席の上を、それが飛んでいるように見えた。その体験が無ければ、もっとこの書き込みは辛辣になっていたかもしれない。
 しかしまあ『アリス・インワンダーランド』である。色はキレイだし、登場人物のキャラはユニークだし、それに物語は・・・・。
 さてこの3D、例えば『プライベード・ライアン』の冒頭なんかでやったら、たぶんトンデモないことになってしまうだろうな。
 ちなみに劇場自体はとてもゴージャスな造りで、前の人の頭がまったく見えずに、まだ誰も座っていないのかと思ったほど、スクリーンも見やすかった。今度はフツーの映画を観てみたい。
★タイトル横の写真はツレが買ったプログラムの表紙。