まるで飛龍のように

oshikun2010-07-12

 つかこうへいさんが亡くなった。
 私のつかさんとの出会いは、70年代のNHK教育テレビの若者向け番組(たぶん若い広場)で放送された、『戦争で死ねなかったお父さんのために』だったと思う。当然まだ脚本家の名前は知らず、若い風間杜夫さん、平田満さん、そして三浦洋一さんという見知らぬ俳優たちが狭い特設ステージを走り回り、汗を撒き散らしながら、その饒舌なセリフを機関銃のように連射していた。まさにそのすさまじさにぶっとんでしまった私の中には、その時の記憶が、いまも演技というよりも表現としての貴重なスケールというか、マスターピースというか、そんなモノとして存在し続けている。
 しかしつかさん、早過ぎるじゃありませんか。