3点セットでごめんなさい。

 今度は皮膚科を受診。
 首の近くにポツポツとイボがあるので、取って欲しいということと、首の後ろに直径2センチぐらいの丸くて赤いのがあるので、何でしょうかということと、左腕のしこりがたまに痛いので、どうしらいいのか、という3点セットの話をしたら、先生の方がチト混乱していた。
 まずはイボ。「液体窒素で簡単にとれるよ」などという聞いた話で、楽勝な気持ちでいると、先生はウームという。
 「小さいのはハサミでちょっきんですが、ちょっと大きい方は果たして、手術になるかなぁ」
 「ええええ、手術ですかぁ」
 「まあとりあえずやってみましょう。そこに寝てください」
 ということで、首の近くのやや小さめのイボはただハサミで切っていくだけである。ずいぶんと出血しているようだけど、私の方からはどうなっているのかまったく見えない。
 「見えませんねえ」
 「ええ、見ないようがいいですよ。気持ち悪くなりますから」
 一つ切ると看護師さんが小さな絆創膏を貼っていってくれる。その数が十個ぐらいになった頃、
 「まあ、だいぶ取れました。これくらいにしておきましょう」
 そして今度は、なにやらアルミの缶のようなものを持ってきた。唐突にも『惑星ソラリス』でハリーが自殺をしようとしたシーンを思い出す。そう液体窒素だ。
 「一応、これでやってみますが、ダメだったら手術ですね」
 そしてどのような作業だったのかは見えないのだが、お腹にひとつと首筋にひとつのやや大きなイボが、それによって「焼かれた」らしい。
 「小さいのはこれでもう大丈夫ですが、大きい方はどうかな、まあ2週間ぐらいしたら来てください」
 「あの丸くて赤いのはどうでしょうか」
 「ああ、あれね、あれは×××症(聞き取れず)でしょう。つまりは湿疹です、お薬出しときますよ」 
「先生、腕のしこりの方はどうですか」
「うーん、そうかあれもありましたね。どうしようか。こっちでもなぁ、いや別の病院に診てもらいますか」
「・・・・・・あの、ええ、診てもらいたいと思います」
(この項目続きます)