残念! 受賞ならず

[お知らせ]
 今年の「日本SF評論賞」(主催:日本SF作家クラブ、後援:早川書房)の最終候補4作品のひとつに、私の文章が選ばれていましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。
 しかし、そもそも評論が、いったいどういったものかも明確にはわからないままに書き綴った拙稿を、著名な先生方に読んでいただいただけでも、私にとっては、身に余る光栄です。

 ところで、今回のノミネートの知らせは、電話によるものでした。登録されていない番号から着信があり、恐る恐る出てみると、SFマガジンの編集部の方で、12月に最終選考があり、結果の如何んに関わらず、連絡をくれるとのこと。
 そして先日の電話では、上記のことと、簡単な選考の推移などを教えていただきました。
 選考会の模様は、来年の春に発行される「SFマガジン」に掲載されるようです。今からどのように「選考」されるのか、ちょっとビビッております。


 ちなみに、こちらも最終選考で落ちた「創元SF短編賞」(主催:東京創元社)のアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)が発行されています。
 この文庫には各賞の受賞者以外にも、5人の方の最終候補作が掲載されているので、それ以外の私を含めて5人が、「いいなぁ」と指をくわえて見ているという図でしょうか。
 巻末の「座談会」では、私の文章の問題点などもご指摘いただき、ありがたく思います。弁解したい部分がなきにしもあらずですが、それも稚拙さゆえに本意が伝わらなかったことだと思うことにします。

 ということで、SFを冠している一般公募の二つ(ある程度の大きさのものは、この二つだけだと思う)ともに、最終候補となり、かつ落ちてしまうというのは、果たして才能なのだろうか、それとも才能がないということなのだろうか。
 などということはあまり考えずに、これからもちゃんと生きていきます。