沖縄スタコラ・ツアー01

oshikun2011-04-09

 先日来、友だち連中が電話やメールで、「おーい、沖縄は楽しいかぁ」なんていってくるのだけれど、いやいやいくらヒマだからって、東京でもいろいろとすることはあるので、ちゃんと帰って来てますって。ハイ、顰蹙を大量購入しているのも承知です。
 で、沖縄へ行くのは4回目だったけど、考えてみると、最初は仕事、次は社員旅行、そのあとは親が出した家族旅行だったので、初めて自腹を切った沖縄だったのです。だからホテルや航空券がいったいいくらぐらいなのかもわからないままに、決行。よく「沖縄に行くぐらいだったら、韓国とかグアムの方が安上がりだよ」なんていうけど、まさにそんな感じ。でも、いいんです。何でわざわざ言葉通じないとこ行くんだろうって、超保守的なんです、私。それにそうするとヒコーキ乗っている時間が長くなるし。
 ということで、このブログではすでにいろいろと、沖縄のホテルのパソコンからポロポロ書いたりしてますが、今回はそのまとめってことです。



 さて、3月14日の4時ジャスト羽田発のJAL沖縄便。グイッと機首を上げて東京湾上空を旋回すると、眼下には黒々としたコンビナートが。すわ、地震で燃え上がったアレかと思ったが、よく見ると、ほかのコンビナートも黒々としている。うーむ、よくわからんといううちに、ヒコーキは雲の上。雲以外はまったく見えない。こんなときには落語を聴くしかないと、チャンネルを合わせると、隣のツレがいろいろとうるさい。私はいまヒコーキに乗っていないと思いたいのに、どーだこーだといってくる。で、寝たふりをする。
 それもつかの間、こんどは心をくすぐる妙なる声、「コーヒーか、ジュースはいかがですか」。私は彼女たちを無視する勇気を持ち合わせてはいない。
 気がつくと、前方の画面で、飛行のデータと飛行地点の地図が表示されている。もうすぐ種子島の近くを飛ぶようだ。するとすかさずツレがスッチー改めCAを呼び止める。
 「種子島が見えたら、教えてくださいね」
 って、下は雲しか見えないだけど。
 とかなんとかやっているうちに、2時間弱はどうにか過ぎ去り、JAL便は無事那覇空港に降り立った。
 むむむ、暑い。それに蒸す。こちらはご丁寧にもジャケットの上にコートといういでたち。まあ、暑いはずだ。空港は以前来たときとはずいぶんと様変わりしている。以前っていったって、もう二十年近く前だもんね。あの時は台風一過で、帰りの便が乱れに乱れていて、まだ地方空港まるだしの那覇空港は、クーデター時の開発途上国の体だった。
 しかし今の空港はかなりカッコイイ。それにあの「ゆいレール」ができているではないか。私はカイドブックを買ってくるというツレを待ってソファに座った。見ると、その横には三台のATMが並んでいる。みんな沖縄の銀行だ。すごい。
 そしてヨーロッパ・パック旅行並の荷物を持って、ゆいレールに汗をカキカキ乗り込む。あたりはしっかり夜。県庁前で降りると、国際通りの一角だけが、ぼおっと明るかった。
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