言葉の健全性

 福島第1原発のマスメディア情報って、でいったい何なのというのが多いけれど、今日の午後、NHKと東京新聞のネット上のニュースを見て、これは驚いた。
 まずNHKのホームページでは、「1号機 水たまる状態に懸念も」というタイトルで、原子炉から漏れ出している水が格納容器に溜まっていることを危惧している。対する東京新聞のホームページでは「水棺、1号機で順調」とのタイトルで、格納容器に水を入れる作業が進んでいて、もうすぐ温度計のある場所に達するのでその量がわかる述べている。
 これってまったく逆のこといっているよね。そもそも「水棺」っていうのは、まだ一つのアイデアだというだけじゃなかったけ。
 そういえば、またNHKのテレビの方でもいってたけど、4号機の使用済核燃料プールへの水の注入について、「水を入れすぎると重さで建屋そのものの健全性が失われるおそれがある・・・」だって。なんだろ「健全性」って。東京都青少年条例でもあるまいし、はっきりと、「建屋が崩れると、燃料棒が崩落して大気に直接触れて大量の放射性物質が拡散するおそれがある・・・」といえばいいのに。
 まあ、すくなくとも、原因側の「言葉」である「健全性」なんて使うとは、NHKの健全性が疑われるんじゃないのかな。