沖縄スタコラ・ツアー04

 さて3月15日から3連泊したブセナテラスだが、ここはあの沖縄サミットの会場として使われたのだという。沖縄本島中部の西海岸の小さな半島で、しかもその元のあたりがくびれているので、かなり警備がしやすかったのだろう。
 実際の会議などは岬の先にある万国津梁館で行なわれたはずだけれど、きっとホテルのいい部屋にはお偉方が、我々が泊まったような部屋もペーペーの方々の宿になったことだろう。でもまあそんなことはどうでもいい。
 夕暮れ時には下の方から、風に吹かれてソプラノサックスの音が聞こえてくる。その風は冷たく。その音を聴いていたいけれども、窓を閉めた。
 夕食はツレの奢りでファヌアンというレストランでコース料理。どうしてこんなにも皿がデカイのか。それに暗いので料理がよく見えないか。これじゃ闇鍋だということで、席を変えてもらった。そういえばこのレストラン、エントランスが長いうえに閑散とした雰囲気だったので、途中で帰ろうかと思ってしまった。平日だからなのか、客は5組程度だ。味はよかったのに、チトもったいない気がする。
 翌朝(つまり16日)、海岸へ出てみる。白と黒のナガスクジラが揺れている。海中展望塔までの通路は波のしぶきに洗われている。地図を見ると、あの美ら海水族館に近い。明日はそこに行ってみることになって、レンタカーを予約する。一般的なのはコンパクトカーだというから、フィットかデミオをお願いします、と伝える。キューブだけは避けたい。できればヴィッツも。
 翌日の17日、エントランスに出ると白いフィットが待っていた。一通りの説明を受けて、いざ出発というところで、ウインカーとワイパーのスイッチを間違えてしまった。ハイ、いつもは外車に乗っているのです。★夕陽が沈むまでは、大迫力のスペクタクル映像を観ているようだった。ツレは大浴場に浸かっていたので、その機会を逃している。★海底をガラス越しに見物できるグラスボートは、白と黒(後にチラリと見える)のナガスクジラ。あの『白鯨』はマッコウクジラなので、微妙に違う。★遊歩道には当たり前のようにハイビスカスが咲いている。色がうまく出ないので、オートよりも露光時間を短くしている。