ひとり言

復活、できるかなぁ。

気が付けばというか、わかっていたことだけど、ほぼ放置していたこちらのブログ、昨年2017年の更新はたったの三回だった。 ネット空間にもはやりすたりがあるようで、今はツイッター全盛の時代か、いやすでにインスタグラムに移行したのか、なんていうことは…

舞台「そこのみにて光輝く」について、少し。

またもや久方ぶりの更新です。 今日は七月二十日に観た舞台「そこのみにて光り輝く」について書いてみます。ふた月近く前のことなので、間違っていたらごめんなさい、と最初に謝っておこう。文中敬称略です。 原作は佐藤泰志の同名小説。個人的には『海炭市…

初犯の二乗

まあ、今日のタイトルもまた冗談ですが、冗談のようにあり続けたこのブログも、なにやら昔の言葉でいえば、ここに書くことへのパトスとかいうのが、ほぼ枯渇みたいなぁ的事情と、まさに諸般の事情の二乗とやらで、しばらく更新が滞っており、さらに今後も滞…

今年もはや四月・・・・・・

ブログの更新をさぼったまま、桜の季節とあいなりました。 すでに何度か書いてきたように、世の中が、あまりにトンデモないことになり、ほんとうはそのあたりをぶつぶつと述べていけばいいのですが、それをやり始めると、もっと深くに陥ってしまいそうで、躊…

失念頭のご挨拶、代わりに。

おっと、何も書かないうちに、もう明日は今年の二月ではないか。なんと一か月も更新していないとなると、ほとんど誰も来ないブログが、まったく誰も来ないブログになってしまう。 いろいろと不作法、ご迷惑を掛けつつ、今年もよろしく、なんぞとすでに書くべ…

とある小さなレストランの悲劇

いつものようにひさしぶりのアップ(?)は、ちょっとだけ真面目な話。 ふと思いついた円安の弊害について、とある例を今回は開陳してみます。 どんなお店でもいいんですが、ここはわかりやすく材料を輸入に頼っているレストランのお話です。 その小さなレスト…

お茶濁しの夕刻の空

しばらく書き込みをしませんでしたが、しっかりちゃっかりどーにか生きています。まあ世の中いろんなことがあって、そんでもって、ここで書いていることなんぞが、どーも自分自身の感慨というか、気分てなものと乖離しているなぁ、と思いつつ、もともとの自…

どうにか、ほら、生きてます。

なんとなく、のほほーんとしているうちに時も時代もどどどーんと過ぎ去って、前回書き込んでから、もうだいぶ経つ。 で、今までだったら、ここでせいのどっこいしょとばかりに穴埋め草とか、空しい空とかを載っけてお茶をくだぐだに濁していたのだけれど、も…

紹興酒を一杯だけ

近くのバーミアンでお手軽夕食。買い物も洗い物もないのでツレはご満悦。 で、このところ節制気味のアルコールだが、紹興酒のロックが百円ということで、久方ぶりに飲んでみることにした。 この酒を初めて口にした日のことは、珍しくもちゃんと憶えている。 …

頭上のゴジラ

さてもさてもド暑い日々が続く。昨日はむくむくと入道雲が立ち上がり、頭上はまさにザ真夏の空的状況となっている。 と、その片隅にここ最近見慣れたカタチが。 そう。ツイッターにもアップしたけれど、私にはどうしてもゴジラに見えてしまうのだが、やっぱ…

ただ今、使われておりません。

昔の勤め先の外注先に、虹という名前の小さな版下屋さんがあった。直接に仕事をお願いしたことはなかったのだけど、近くにあったせいか、よく同僚が入り浸っていた。そこに連絡する必要があったので、慌てて近くの人に聞いたことがある。 「虹の電話番号、知…

白地の抵抗

さて、これからのマスコミにいつぞやの東亜日報の勇気はあるのか。 年寄りであることは、幸いであることをいっそう感じつつ。

埋め草の語るウソ

先ほど、このブログの管理のところを見てみたら、継続しての書き込みが50日ほどになっていた。あれれ、どうにか埋め草をしてきたつもりなのになぜだろうと、そのあたりを調べてみると、9月30日が抜けていた。 で、ちょっと考えた末に、またいつものどーでも…

五反田今昔ストーリー その三十

話は五反田からまったく別の場所に飛んでいってしまったので、河岸を替えよう。ということで、まあ同好会では、その環境はどこぞのホテルのホールだったり、どこぞの中華屋さんだったりするから、その自分たちの時代の背景とまったく違うことになるわけだが…

五反田今昔ストーリー その二十九

同窓会で一番交わされる言葉は、「みんな全然変わらないねぇ」である。三十年たっても、四十年たってもこれなんだが、変わらないはずがないじゃありませんか。 これはまさにその場の放つ、大いなる幻影のなせる技なのだ(そんなタイギョーなことではないけど…

五反田今昔ストーリー その二十八

さて、先月は30日の続きではある。五反田の酔いどれの日々はまた続くのだ。 前回、学校を卒業してしばらくしてから、またかつてのメンツで飲んだ話をチラリと書いたが、まさにそんな時はまったく変わりない居酒屋の光景が、疑似タイムマシンとしての効果よ…

五反田今昔ストーリー その二十七

この太平山で飲んだ回数は、別にカウントしてはいないので、はっきりとはわからないが、いつものあいまいな記憶とやらに頼ると相当な数になるとは思う。 そしてその店には当然のことながら、学校を卒業すると同時に、しばらく足が向くことはなかった。 しか…

五反田今昔ストーリー その二十六

さて、その正式名称「酒は天下の太平山酒造」とかいう居酒屋に通うようになったのは、くだんの新開地にはあの悲劇があったゆえに、もう行けなくなってしまったからに他ならない。 少し前にその居酒屋がちゃんと営業していることは確認済み。ごく普通の引き戸…

五反田今昔ストーリー その二十五

そしてサークルBOXにいた面々は、大いに反省するのである。ちょっとした戯れのつもりが、ちゃんとした大人にエライ苦労を掛けてしまった。そのことをわかっていながらも、その出前のおじさんは、ただその仕事をこなして、また自転車に乗って帰っていった…

五反田今昔ストーリー その二十四

そして養老の瀧のおじさんは、サークルBOXのドアをノックする。 「牛丼の出前、お持ちしました」 おじさんはごく普通に、袋から使い捨てのどんぶりに入った牛丼を四つを取り出して、ぐちゃぐちゃといろんなものが載っているテーブルのどこかに場所を見つ…

五反田今昔ストーリー その二十三

「おおい、これを見てみろ、たいへんだ」 サークルBOXは、建物の高いところにあった。 双眼鏡氏のそれで、牛丼購入者たちは代わる代わる、遠い坂の途中を眺めたのである。その先にいたのは、白い大きな袋を右手で持ち、もう一つの手で自転車のハンドルを…

五反田今昔ストーリー その二十二

さて、Tがいかに牛丼好きだったかといえば、まず三度の飯をすべて牛丼とし、さら次の食事も牛丼で可といった人物なのではあった。 自身、これを誇らしげに第四ギュードンと称していた。あるいは他に誰もいるはずもない牛丼主義者を糾合し、革命的牛丼主義者…

五反田今昔ストーリー その二十一

なぜか、頭の中で、♪暦の上ではノーベンバー♪、とGMTもどきが歌っているのだが……、というネタは、すでに使ってしまっているが、ついつい使いたくなる今日この語、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 と、イニシエの五反田の魔宮に入り込んで、なかなか現…

五反田今昔ストーリー その二十

五反田・新開地の話の中で、ほぼ意味不明に「養老の瀧」の話が出たが、その名前の居酒屋チェーンが五反田に出店したのも、ちょうど私たちがあたりをたむろして七十年代後半であったと思う。場所は新開地の近く、目黒川に面していて、さらに数十メートルほど…

五反田今昔ストーリー その十九

さてくだんの小さな安飲み屋街、五反田・新開地だが、現在はそのよすがを感じ取ることはまったくできない。普通、古い建物が取り壊されると、別のモノが建てられる。例えば、前に触れた目黒の巨大飲み屋街全体は、今、大きな建物になっているわけなのだが、…

五反田今昔ストーリー その十八

とても長い時間のように感じられる沈黙があった後、父親は決心したように、力を込めてこういった。 「大丈夫です。覚悟はできています。先生、はっきりいってください」 それを聞いて安心したのか、先生は両親をしっかりと見つめてからいった。 「ただの酔っ…

五反田今昔ストーリー その十七

そう判断したのが早いか、その父親はHの前につかつかと近づき、そのつばきがすべてかかるようなところから、その思いのたけをすべて彼にぶつけたのだった。 「ウチの大切な息子に、なんということをしてくれたんだ!」 (いや、コートを脱がせただけだけど……

五反田今昔ストーリー その十六

Kの両親と先輩諸氏とは一度もあったことはなかった。 だからKの両親も小汚い若者たちが数人たむろしていても、それが自分の息子の友人たちと判断することを躊躇していたらしい。 そんなあいまいな関係のままに、両者の距離が短くなっていく。 (いろいろと…

五反田今昔ストーリー その十五

はい、私は現場にはいませんでした。これは伝聞を元にした錯綜、じやなくて創作です。例え似たような事象がかつて存在していたとしても、それとこれとは何の関係もありません。唐突な口上、終了。 で、続く。 H氏はかのコートをまるで自分の子どものように…

五反田今昔ストーリー その十四

ということで、彼は少しだけ残っている酒酔い気分をエネルギー源にして、殺気(いや生気か、いや違うか)みなぎる緊急救命室の手前で、看護婦さんのハサミを押しとどめたのだ。 彼は想像した。もしここに横たわる友人が目を覚まして、自慢のコートが切り刻まれ…