本日の出し物

 いゃあ、なかなか見ごたえがありましたなぁ、本日の「政治劇」。
 いままでもいくつもの幕が開いては閉じてきましたが、本日の喜劇「ドタバタ不信任案」最終幕は三部構成で、そのほとんどをリアルタイムでテレビ鑑賞したのでした。
 まず第一部は「代議士会」での言葉のやりとり、総理が「目途が付いたら、若い人に責任を引き継いでもらうと」いうと、とたんに挙手した前総理は、それをすぐに辞めるという意味だと解釈する。かつて彼は在任中、沖縄県知事の前で意味不明なことを長々としゃべったが、その後遺症がまた発症したとの設定だろう。
 そして第二部は衆議院本会議場、野党4党が共同提出した総理大臣不信任決議案に対して、趣旨説明と討論が進む。でも面白いのはその間にちらちらと映される議席の方、鳩ちゃんが立ち上がってどこかへいったり、渡辺黄門さまが誰かと話したり、さらには松木さんをオサワリプレイで説得したりと、あっちこっちでヒソヒソ話が交わされる。ああ、あっちに集音マイクがあったらどんなに楽しいだろう。途中、その内容があまりにバカバカしいことが予想されたので石原息子の討論だけは見なかったのだけど、音を消して議席で展開していた「演技」をちゃんと鑑賞しておけばよかったと反省。
 いよいよ採決だけど、威勢よく副大臣などを辞任した人も含めて、ほとんどが不信任案に反対、賛成したのはくだんの松木さんともう一人(名前を忘れた)だけ。この松木さんへの説得風景を観ていると、あの「加藤の乱」で加藤さんを説得する谷垣さんを思い出す、のは私だけでしょうか。しかしこの松木さん、不器用にも初志貫徹する演技にファンが増えるかも。反対票をポケットに入れてる演出もミゴトだしね。彼は本会議の前後にもいろいろと美味しい場面を提供してくれました。対してもう一人は、すでに離党を決意しているとか。でもなんと選挙区で落選して比例で復活した人らしい。つまり自分の票ではなくて民主党の票で当選した人。ってことはそこに居ること自体が矛盾してるでしょ。
 第三部は否決が決まった後のみんなの発言。自民と公明は茶番と発言する。そうあなたたちを含めて、本日の出し物は茶番劇だったのです。マジメな岡田さんは菅さんの発言をその言葉通りに解釈し、鳩ちゃんはそうではない、岡ちゃんはウソつきだ、人間はウソをついてはいけない、と早くもデットヒートの様相。石原くんは記者の質問に答えていないし、原口くんも原発被害の勉強をもう少しした方がいいかもしれない。で、小沢さんは反省会として子分を引き連れて某カラオケへ。いったいどんな歌を唄うのかな。
 さて、次の出し物は「トンデモ問責決議案」だろうか。でもみんなはホントウのところ、そんなの観たくないんじゃなかろうか。これって喜劇って書いたけど、実は悲劇なんですから。