原潜はタコやバンアレン帯と戦う

 数年前から50〜60年代のSF映画に少し興味が出てきて、アマゾンなんかで廉価版を見つけるとついクリックしてしまうのだが、先日も『地球の危機』と『地底探検』が一枚のDVDに入ったものを買ってしまった。
 『地球の危機』なんて、あまりに茫漠としたタイトルだけど、原題は「Voyage to the bottom of the sea」。そう実はテレビドラマ「原子力潜水艦シービュー号」の元になった映画版。以下、ネテバレてます。
 テレビ版とはキャストやキャラが違っていて、天才科学者のネルソン提督がバンアレン帯の火災という「地球の危機」に挑戦する。まあどうしても突っ込みは満載なのだけれど、それでも『ケイン号の反乱』みたいに乗組員が反旗を翻したり、小型潜水艇の登場したり、巨大なタコに二度も襲われたりとエピソードは盛り沢山。なにより海中を進むシービュー号の船体が美しい。乗員が胸に付けているバッジが放射線を感知するなんていうのも、なかなか今日的なのだ。
 惜しむらくはパッケージの裏の写真。よく見るとこれって『ミクロの決死圏』の「体内艇」じゃないか。どうしたらこんな間違いができるんだろう。
 『地底探検』についてはまた今度。

 追記:タコは一回だけで、もう一匹はイカだったかもしれない。