昨晩の献立より数十年前の展開

 (昨日の続き)
 『地球の危機』(「Voyage to the bottom of the sea」)とカップリングされていたのが『地底探検』。こちらの原題は「Journey to the center of the earth」なので紛らわしくはない。
 冒険隊隊長にして博士役のジェームズ・メイスンは人目でわかったけど、助手役がパット・ブーンということは後で知る。まあよくある顔ということか。砂まみれになるシーンではそこに恋文でも書いたらよかったのに(わかるかなぁ)。
 この映画は以前からツレが昔々に観たといっていたので、いっしょに観ていくと何十年かぶりの鑑賞でもしっかりと展開を覚えている。昨日の晩飯よりもその記憶は鮮明のようだ。人のことをとやかくはいえる立場ではないが。
 さて実際に探検が始まるまでが長い。当時の一般的な映画だと終わってしまうぞと観客が不安に思ったかもしれないが、なんとこの映画2時間10分もあるのだ。
 でいざ探検か始まると、途中までは照明や呼吸方法などいろいろと科学的な信憑性を模索している。その努力に当方も感心したのだが、途中で方針が変わったのか、そういった小道具を打っちゃり投げる。まあ地底の海を数個のランタンで照らし出すわけにはいかないものね。そのあたりが残念でもあるけれど、一番残念なのは年配の女性が探検に参加しているのに最初の方に登場した若い女性が参加しなかった点だ。みんなもそれを望んだと思うのだけど、どうしてなんだろう。
 ところで実をいうと私にもこの『地底探検』らしい映画の記憶があった。でもツレとは違ってその記憶とは一致しない。私の観た「地底を探検する映画」っていったいなんだったのだろう。