冷や汗かきつつ恐悦至極のご報告 その1

 昨日は日本SF大賞と評論賞の選考発表会。
 早めに家を出たのでジュンク堂池袋店には午後5時前に到着。11日の日曜日、しかも夕方のせいか1階のレジ前は大変な混みようで、新刊本が並んだ棚を落ち着いてみることができない。精算を待つ列が雑誌売り場の奥まで続いていて、その最後尾には「あと8分掛かります」といったプラカード(?)を持って店員が立っている。うーむ、出版市場は盛況ではないか。
 約束の時間まではだいぶあるのでエレベーターで最上階まで昇り、ほっつき歩きながら、4階の喫茶コーナーまで降りていくことにした。
 早速ツレはあの有名な『未来ちゃん』の写真集に食いついている。たしかに彼女の目力はすごい。「きっと奈良美智さんの絵ってこの子を参考にしたんだよ」って、奈良さんの方がずっと前ですから。
 つらつら見ていくとあっという間に時間が過ぎていく。すでに疲れて(おいおい)、椅子に座っていたツレに「そろそろ行くから」というと、彼女はケータイに耳を当てているではないか。約束の時間ジャストに到着したいのに。何を聴いていたかと思えば、前日、私がSFファン交の帰りに録音したものだとか、あーあ。
 そしてどうにか喫茶コーナーに到着。周りの人には気づかれないように名乗ってください、と早川書房の人にいわれていたので、小さな声で呼びかけると・・・・。
 「ああ、どうもどうも、このたびは評論賞選考委員特別賞の受賞、おめでとうございます」と次々に早川書房の編集の方から挨拶を受ける。あたたた、バレバレではないか、いいけど。
 さらに日本SF作家クラブ会長の瀬名秀明さんや、事務局長の増田まもるさんにもご紹介していただく。緊張感、やや高まる。
 会場に入るとツレともども前の方へと案内される。おっと関係者席だ。テレビカメラだ。そうそう今日はニコニコ動画の生中継がある。私の大きな顔が数多のパソコン画面に映るのかと思うと微妙な気持ちに。席は20分前にはほぼ満員。
 ここで開催された川本三郎さんや四方田犬彦さんのトークセッションには参加したことがあるけれど、それよりもギューギュー詰めの様相。どこの媒体かはその段階ではわからなかったが、マスコミ陣もキチンと集っている。目の前では瀬名さんと増田さんが最終の段取りに余念がない。
 そしてほぼ定刻どおり、日本SF大賞・評論賞選考発表会が始まった。
 まずマイクを取ったのが増田さんで、瀬名さんの挨拶と日本SF作家クラブ50周年記念プロジェクトの説明のあと、いよいよ評論賞の発表となる。
 (ということで始まったばかりですが、余計なことを書いて長くなってしまったので明日に続きます。)