SFファン交流会、その前と後05

(昨日の続き)
 そして一行はファン交本体の2次会現場に到着したのはいいが、そこはまったくの満員状態で、大所帯の創元+α隊を収容するキャパは望むべくもなかった。そこでまた近くの居酒屋へと進路変更。そこで3次会の始まりとなる。
 今度お店と交渉してくれたのはI氏(だったと思う)。そのアクティブさに感謝である。洞窟のようなスペースの長いテーブルを挟んで、二列にビッチリと座るので、最初に奥へと進んだ人はもうトイレに立てない。私はその最初に座った人になってしまった。笹塚の駅で放出しておいてよかった。
 ここでも私は昔話に花を咲かそうとする。どこからか、ウルトラシリーズの話題が投げかけられたので、すかさずそれを拾い、Qとマンはしっかり観てたけど、セブンの時はもう大人だからと恥ずかしげに眺めていたとか、でも「怪奇大作戦」は味わい深かったね、とかいっていると、そのテーマソングを、私よりも少なくともふた回りは若い志保さんが歌っている。おーい、いったい何歳なのか。いや父がファンだったんです、なんてことないよね(十分ありうるけど)。
 そんなこんなで、やはり円谷ネタとなって、ウルトラホーク一号の造形の美しさや、アンヌ隊員の写真集を持っているというカミングアウト、オマケに「キャプテン・ウルトラ」の宇宙艇はスターウォーズのファルコン号だねから、その宇宙人は小林稔侍がやっていたんだよ、との情報。知らなかった。
 円谷特撮続きで、今度は「マイティジャック」。そうか先日亡くなった二谷英明さんも出ていたのか。主役を忘れちゃいけないよね。大物キャストが出演した大人向け1時間ドラマとしての挑戦、そしてその挫折、内容の変更などなど、ひとつの番組を語り合うだけでも時間は足りなくなってしまう。
 しかもまた何杯かのハイボールのせいで、ひゃっくり大魔神ネムネムおばさんが私の後ろにやってきてしまった。
 ということで、都合5回も続けてきたこの報告でしたが、記憶が加速度的に薄れているのか、もともと記憶する力を欠くのか、我が脳髄に大事なことは何も残っていなかったことを、今頃になってお詫びしておきたい。たぶん少しするとあーだったこーだったと記憶が甦って来るだろうけれど、それはまた別の機会に。
 要は参加された皆さんにとって、心地よき一夜であったという記憶が残ればそれでいいのであり、私なんぞがいろいろと書き連ねる必要はないのかもしれない。
 3次会が終わったのは、11時近くだろうか。再度本体と合流を図る人たちと別れて、新宿南口を目指す。改札口近くで小浜さんとさよならして、東西線に乗り換えるという志保さんを総武線のホームに案内しようとしたが、膀胱がメルトダウンしそうなので、その前に収束させませんかとの提案、こちらも歳ゆえに知らぬ間にメルトスルーさえしかねないので、ソレに乗る。外に彼を待たせてしまったのは、こちらのストックが多かったのではなく、スルーが少ないせいだろう。
 そして埼京線の乗り場に戻る。終電を考えるとこのあたりが潮時なのだ。誰かとゴールデン街で朝までと夢想するも、そうすると何かが家で湯気を立てて(鍋ではない)、待っていることになるだろう。それにもちろん若くもない。そう諦めると、幸いなことに確保できた電車の暖かい席で、早速うたた寝が始まるのである。(終わり)