東京新聞との二泊三日

 都内のホテルに二泊した。フロントで新聞は何がいいか聞かれたので、思わず「東京新聞」と答えていた。
 この新聞の原発問題への関心の深さは、他の全国紙を圧倒していると思っていたけれど、それはネットのホームページでのこと、実際の紙面を確かめていたわけではない。
 そこで超短い期間だがその実証調査。
 まず20日の夕刊、1面三段で東京の原発条例署名の記事、社会面トップは原発事故で苦境に陥った横浜ドイツ学校の記事。
 21日朝刊の2面8割が第1原発の取材と関電原発全停止の記事、24、25面の「こちら特報部」では半分をストレステストや規制庁への疑問に割き、社会面では4段で、福島県葛飾区の施設が放射線量の多さから閉鎖、2段で南相馬ホットスポットの記事。
 同日夕刊では8段で原発誘致の地元の気持ち、2段で浜岡原発のベントの点検、やはり2段で朝のポットスポットの続報。
 22日朝刊は一面トップで、事故当時の保安院の広報担当者のインタビュー、2面はその続きを含めて、斑目氏の一次評価では不十分との発言に記事など、9割以上が原発関連、都心版で水元公園放射線量、こちら特報部では半分弱で本の紹介と浜通りの企業の苦境と、思った以上に原発関連記事が満載なのである。
 今日日、けっこうシリアスなことが起こったとしても、他のマスメディアではスルーかちょっとした記事ですまそうとしている気がするが、東京新聞は(だけはとはいわない)事故当時のマインドのままでいてくれるようだ。このしつこさが大切だと思う。
 今度の契約更新の際には、たぶん購読新聞が変わっているだろうな。