重要にして重大、かつ重厚なお知らせ

 5月4日に開催されるSFセミナーに参加します。

 昨年、第2回創元SF短編賞の堀晃賞をいただき、やはり昨年末には第7回日本SF評論賞の選考委員特別賞をいただました。そんなことから、しゃべるのは不得手である私は、SF評論家の岡和田晃さんからお誘いを受けて、SFセミナーの夜間の部に出ることとあいなりました。はたしてどんな話ができるかはなはだ心もとないのですが、ほかの参加者の絢爛豪華の影に控えて、ポツリポツリと思うところを披露できたら、と思います。

 当日の企画趣旨は、SFアンソロジー『原色の想像力2』(創元SF文庫)の読書会ということなので、私の書いた唯一の商業出版小説である「ものみな憩える」も俎上にのるはずです。

 ほかのゲストには、「皆勤の徒」と同アンソロジーの「洞の街」で、美しくも奇怪な世界を構築した酉島伝法さん(第2回創元SF短編賞正賞)、精緻な科学的裏づけを持ちながらもユーモアとペーソスに満ちた文体で見事な架空学園都市を作り出す『あがり』(東京創元社)の松崎有理さん(第1回創元SF短編賞正賞、第42回星雲賞日本SF短編部門参考候補)、ボードゲームの取材記者の視点という新しい創作術を開拓した快作『盤上の夜』(東京創元社)がいま話題沸騰の宮内悠介さん(第1回創元SF短編賞山田正紀賞、第43回星雲賞日本SF短編部門ノミネート中)、このSF界の期待の新人たち三人に加えて、「SFマガジン」6月号に、あろうべきもう一つの世界を描いた待望の新作「ミーチャ・ベリーャーエフの子狐たち」が掲載された仁木稔さん、という見事なラインナップです。
 あれ、どうして私なんぞが参加するのかと、ふとみなさん疑問の豪華さを堪能するために、ぜひお越しのほどを。場所、参加方法等、くわしくは「SFセミナー」のサイトをご覧下さい。