歯痛な話

 ぼーっ、としているうちに12月である。数多くのやらなくてはいけないことを、ぽとぽとと道の途中に落としたままで、たまにはそのさまを振り返ってみたりもするけれど、やはりそれはそのまま、落ちたままなのである。
 さて、日常。
 明日は歯医者。この界隈は歯医者銀座といってもいいほどで、たぶん半径150メートルほどの範囲に少なくとも五つの歯医者が開業している。
 でも、先日、歯が痛くなったので、どーせ空いているだろうと、住まいのマンションと同じ建物にある医院に電話したところ、一週間待ちだといわれる。そこまではこの聞き分けのよさそうな鈍い痛みも待ってくれないだろうと、地域の情報サイトで調べた別の医院に連絡するも、そこでも11日待ちだという。
 一体全体このあたりで医師、じゃなくて石を投げれば歯痛に当たるのだろうかと、またそのサイトにあった近くらしい医院に掛けると、今度はすんなり予約が取れた。でもサイトの一覧表を見て電話をしていたので、アホなことに自分がどこの医院に連絡したのかわからなくなり、恥ずかしながら医院の名前を聞くと、アレレレ、目の前のその表にはない名前が返ってきたではないか。
 ということで、この話は続く、かなぁ。