真夜中のエレクトリカル・パレード

 
 埼京線は大崎から大宮間の路線、といっていいのかな。大から大へとなんとも縁起がイイ、かどうかは知らないが、その大崎から池袋までは山手線の脇、そこから赤羽までは旧赤羽線、そしてそれ以北は東北新幹線の脇を運行している。なんともまあツギハギだらけのわが埼京線よ。
 ちなみに大崎から南の先へは別会社となって、さらに新木場へとつながっている。
 でその赤羽以北の埼京線は新幹線マニアの絶好の撮影ポイントではないのか、ということは以前書いた。
 その埼京線+新幹線の線路を見下ろせる場所に、わがマンションは建っている。深夜静かにしていると、そちらのほうから、キキキキーンとかギュルギュルギューンとかいった音が聴こえてくることがある。
 そして窓の外を見れば、光に満ちた車輌が一輌のみ、ゆっくりと進んでいく。その姿はまさに真夜中のエレクトリカル・パレード。
 ただそのすべてがそんな音を出して「行進」しているわけでない。そういった車輌はどうやら何種類かあって、当然その役割も違っているのだろう。はい、鉄じゃないので知りません。
 さて、今回の一枚も何にも音がしないまま、カーテンを開けたままの窓の向こうに現れた「山車」の一つ。その突然の出現と見事なまでの眩さに魅了され、私はカメラを探し始めたのでした。

★あとで確認すると、この写真の車輌は新幹線側の線路を使ってました。どうやら電線を点検しているように見えるのだけど。