豪快なる拡散事業

 昨日のニョース。
 渡良瀬遊水地でヨシ焼きとか。原発事故以来、降り積もった放射性物質の拡散を危惧して今まで行われてこなかったが、専門家の問題なしとの判断の元、今年は再開されるとのこと。その専門家の弁をぜひ聴きたい。
 しかしまさに「想定外」にも、焼く予定の面積の倍以上に延焼してしまう。その原因もまたヨシ焼きの専門家に聴きたい。さらにそのヨシ焼き専門家の弁として、それでも問題なし、とか。まさに専門家の起こした事態はヨシ焼きの原のように延焼し続ける。
 昨年までは周辺の住民の心配を考慮していたのが、一転してどこかの専門家が心配なしと断じる。それでも燃やす面積を縮小していたはずが、不手際で燃え広がる。このことさえも問題なしとは、それ自体が問題あり、意外の何ものでもなし。
 まさに福島第一原発事故の笑えないコメディの復習。でも誰も気に留めず、さらに誰も笑わず。ただ壮大に燃え広がる炎と立ち昇る煙を嬉しそうに眺める見物客の頭や肩に、何かが降り積もる。それが昨日の皆さんへのお土産。さらに多くの方々へのお裾分けもあるとか。
追伸:しかし多くのマスメディアが、この延焼のことに触れてないのはどうしてだろうか。朝日新聞もわざわざ燃やす面積を抑えたとだけ書いている。なんか変だなぁ。

★写真は本文とは関係なしの近くの公園で、右のほうに青く光るのがカワセミくんです。