メビウスの夜 補遺

 新宿ピットインのメビウスのライブには、SF作家の水見稜さんもいらしていたことを後で知った。一昨年だか、遅ればせながらも水見さんの『マインド・イーター』にガーンとやられていたので、ご挨拶できればよかったのに、ちょっと残念。
 その小説には、ビル・エバンスとおぼしきキャラがチラリと出ていた気がするのだけれど、パラパラと見返しても、その箇所は発見できずにいる。実は当方の商業出版された唯一の短編小説には、主人公がFMラジオで彼の死を知るシーンが出てくる。もちろん、月とスッポンだけれどね。
 ライブの会場には、開演まじかに一人の私と同年配の人が入ってきて、近くに座られたのだけれど、もしかするとその人が水見さんではなかったのかと、ややSF的に思ったりしている。