音楽
新宿ピットインのメビウスのライブには、SF作家の水見稜さんもいらしていたことを後で知った。一昨年だか、遅ればせながらも水見さんの『マインド・イーター』にガーンとやられていたので、ご挨拶できればよかったのに、ちょっと残念。 その小説には、ビル…
そしてメビウスな夜は続く。 第三部に入り、ゾンビかと思った使徒とか、いつのまにかの実存としての羊子ちゃんとか、ノイズ中村さんのセミ取り少年とかが入り乱れての、新宿ピットインはパフォーマンス空間ともなっていく。セミ取り少年は、すでにユーストで…
さて、メビウスの夜。新宿の夜の深淵に嵌まり込んで、脳内時間の進行具合もパラレルしたようで、blacksheepの演奏順はやはりバラバラの様子。 さらにここで全曲をあーたこーだと書いていくと、自分のボキャブラの貧困さにあえぐことになってしまう…
こんな感じでメビウスな夜を書き連ねてきたのだが、実際、その日にアルバム中のどの曲が演奏されたのか、中年老い易く、どんどんと確信が持てなくなってしまった。 なので、新宿ピットイン&CD視聴の感想ってことで読んでくだはら、ほろ、ひれ、はれ(五十…
さて、blacksheepの二曲目は、バッハの「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」、というよりも、映画「惑星ソラリス」で、タイトルバックやクリスがハリーに見せるビデオの場面、かつまた無重力のシーンにこれでもかというぐらいに流れる曲といったほ…
blacksheepのオープニングは、最新CDの冒頭にも収録されている「SLAN」。バリトンサックスとトロンボーンが、まるで二重らせんのように展開し、宇宙へと疾走する。それに絡み合うようにピアノが遊ぶ。それはまるでミクロとマクロの融合した…
そして、ついにblacksheepの怒涛の演奏の始まり始まり。 ピアノのスガダイローさんは意外と終始笑顔、トロンホーンの後藤篤さんは意外と無表情、このお二人が夏向きな服装なのに対してバリトン・サックスの吉田隆一さんは、ビシッとタイトなスーツで完全武装…
新宿ピットインでは後ろの方の席に座って、入り口近くを眺めていると、おおおっ、なんと神林長平さんご夫婦の姿が、うーむ、どうしようご挨拶しようか、でも短編一作、ショートショート一作、評論一作の田吾作ごときが近づいてもいいのだろうか。いや今回のb…
はい、八月の十八日の日曜日、初めて新宿のピットインに行ってみました。 というのも、あの稀代のバリトンサックス奏者にして、熱烈なるSF者でもあらせられる吉田隆一さん率いるblacksheepが、三枚目のアルバム、メビウス∞を引っ提げて、当CD…
今年のSF大会にも参加したblacksheepのCD発売記念ライブが、18日に新宿ピットインで開催されます。 時に優しく、時に激しく、バリトンサックスとトロンボーン、そしてピアノによって、めくるめくSFの世界が表現されます。 ちなみに小生も…
昨日の富士山のちょっとピンぼけ写真をアップしつつ、「お座敷小唄」の歌詞を思い出していたのだけれど、もう一つ頭に浮かんだのが、おなじみの「バケーション」という洋楽だった。 あの「お座敷」と同様、もちろんレコードなど持ってはいないけど、歌詞のあ…
最近バーボンのコマーシャルが復活しているように思う。いったいどうしたわけなんだろう。ジャック・ダニエルのCMは意味不明だし、アレ、あとなんだけっけ、アーリータイムスか、いやジム・ビームではなかったか。 といいつつも、実はかなり酔っ払いつつい…
歯医者の話を続けようと思ったけれど、どうも口を開けたまま、だらだらとよだれが垂れていくがごとくに、なんら面白いこともなく伝っていきそうなので、ちょっと放置プレイ。 で、今日はまた別の歯無し、じゃなくて話。 4日にテレビで、エリック・クラプトン…
そして話は続く。テレビ番組の『美の巨人たち』では、ホッパーと「サイコ」の意外な関係について触れて、また当然のように映画のあのシャワー室での殺害シーンを、あの弦楽器をキュ、キュ、キュ(ああ、どう表現したらいいんだろ)を交えて流すのだった。 で…
(昨日の続き) ということなので、ささま書店で小一時間ほど潰す。いゃーあ、いい本がいっぱいだけど、ここでまた書き出すとそれだけで終わってしまいそうなので、別の機会に。 そうこうしているうちに、7時はしっかりとやってくる。「あっそう、来たんだ…
ということで、3日はまた夕方近く、ウチをソロリソロリと後にして荻窪へと出掛けていったのだった。 そう、2日の贈賞式で堀晃さんからご紹介いただいた、田中啓文さんのトークショーなのだ。 しかし実は「荻窪」と「ベルベットサン」という重要タームをみ…
訃報が続く。 デービィ・ジョーンズが亡くなった、という。あのモンキーズのメンバーだ。 今の若い人はあまり知らないだろうけど、1960年代の一般の子どもたち(!)には、たぶんビートルズよりも人気があったと思う。 そのメンバーの中でも、デービィは…
テレビから流れてくるのはジャズメッセンジャーズの「モーニン」ではないか。 おっと、NHKの「美の壷」かと思ったが、チャンネルは民放でしかもコマーシャル。 そうそう、これは本屋で本以外のモノを売るのが得意な某社(忘れた)から出るブルーノート・…
今年の「クリスマスの約束」もまたよかった。 もともと小田和正さん自身がわれわれ中年世代(?)の希望の星ではあるのだけれど、今回は、彼の持ち歌の次の2曲目が「魔法の黄色い靴」、で3曲目が「愛と風のように」、4曲目は「卒業写真」なんだから、50…
初めて楽天で商品を買った、というのも目当ての商品がアマゾンでは見当たらなかったからだ。 で、それが何かというと、なんとDVDオペラ・コレクション「ボリス・ゴドゥノフ」。いやはや私がオペラのDVDを買うとは、自分でもいささか信じられないのだが…
昨日のついでにCS&Nについて調べてみると、ニール・ヤングが参加する前のオリジナルアルバムはウッドストックコンサートの三ヶ月前に発売された『Crosby、Stills&Nash』の一枚だけなのだね。それとまたCS&Nに戻ったあと、やっと77…
BS−TBSでイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』に関する番組をやっていた。昔々はただ軽快なラブソングだとばかり思っていたけれど、実は浮かれ気味の70年代の雰囲気をけっこう痛烈に批判する歌詞だったのですね。 学生時代に買ったLPレコードが…
『ゴールデンスランバー』をテレビ放映で観る。あれほど話題になっていた小説であり映画だったのに、このタイトルとビートルズの曲が私の中では結びついていなかった。ヤレヤレである。 しかしあのアビーロードのB面の一曲が、学生仲間の愛好曲となっていた…
沖縄近くを漂っていた台風15号は、高気圧が空けてくれた隙間から北上中。NHKも今夜は終夜放送とあいなったようだ。 そのテレビ画面の天気図といっしょに流れる音楽は、またもやキース・ジャレットである。大震災後の数日間、福島第1原発からの放射線と…
ちょっと変わったものをたまには聴こうかな、と思って、またまた目に付いたセロニアス・モンクの『モンク・ソロ』をトレーに載せる。で、曲が流れて始めて、びっくり。 「たん・たん・たたたら・たら・たんたん・・」、軽快なピアノのフレーズって、これ「ブ…
●WE FREE KINGS/1961 ●VOLUTEERED SLAVERY/1969 ROLAND KIRK 小生がマニアック的といっていいほどにイチ押しなのが、ローランド・カーク。三本もの楽器をいっぺんに口にくわえ、しかもサーキュレーションな…
てなことで、今回はサックスの4枚です。超有名盤ですが、お許しを。 ●SAXOPHONE COLOSSUS/1956/SONNY ROLLINS ソニー・ロリンズの1枚といえば、これしかありません。誤解を恐れずにいえば、コルトレーンがニュー・ミュ…
またまたピアニストがリーダーの三枚をご紹介。 ★TIME OUT THE DAVE BRUBECK QUARTET こちらはリーダーがピアニストですが、演奏のメインはサックスのポール・デスモンドです、っていってもいいかなぁ。三曲目のテイクファイブはきっとどこかで聞いた…
またまたキーボード系を三枚ほどご紹介します。と書いて思ったのだけど、このアルバムを一枚二枚って数えることもなくなる時代に入っているのかなぁ、なんて。 閑話休題、またまた超有名盤が二枚の、ややマニアックが一枚です。ご賞味アレ。 ★THE SCE…
めっちゃひさしぶりに音楽のことを書いてみようと思います。でもこれって昨夜の坂本龍一と山下洋輔のジャズ番組に影響ではありませんから、ハイ。 調べてみると、遥か昔にジャズアルバムの推薦盤の紹介を二回だけ書き込んだことがありました、今回はその続か…