文フリの午後 その五

 と、文フリ会場をグールグル(検索サイトではなく、ヨシイクゾウ的表現です)したが、とにかく若者たちの熱気と物理的温度で、この季節で汗をまみれになり、そろそろいいかなぁ、と会場を出ようとすると、粋なカンジにキャップをかぶった青年とすれ違う。
 おおお、志保龍彦さんではあるまいか。でもちょっと自信がなかったので、小さな声ですれ違いざまに声を掛けると、向こうもややスローモーション的に歩みが遅くなる。そう、やはり創元賞仲間の志保さんだったのだ。
 で、さっそく中に戻り、岡和田さんをご紹介。去年のSFセミナーの分科会で、志保さんの作品「Kudanの瞳」を高く評価していたのが岡和田さんだったのだ。志保さんは九州在住なので、東京に来る機会はそれほどないだろうと考えての、ご対面セッティングでした。
 そして今度は私が聞く。空木春宵さんのいるブースはどこだろう、探したけれど見つからなくて、というと、スルスルと創元仲間一のイケメン(個人的感想です)が座るブースへと案内してくれる。ここでは「仮想空間で逢いましょう」を購入。まだまだいろいろと会ったり、買ったりしなくてはいけないのだけど、鞄はパンパンになりつつあり、足もヘタヘタになっていたので、オジサンは東京モノレールの駅を再び目指すのではあった。