不必要の必要 その三

 ところで毀損、じゃなかった既存のケータイのことをガラパゴスケータイ、略してガラケーというようになったのは、いったいいつからなのか。まあ、そんなことはどーでもいいのだが、このようにモノに微妙なネーミングをすること自体、なんとも不可思議な現象のようにも思える。
 例えば携帯電話がいつのまにか携帯でも通じるようになり、それでは一般的な言葉としての携帯との違いが判らなくなり、ケイタイではなく、ケータイに変化したのだろうね。
 ふと思うに、そういったことは道具のたぐいでも、特に愛玩しているがゆえのこと。例えば自転車のことを、チャリンコ、もしくはチャリと呼ぶがごときである。また愛犬家にいわせると、犬を犬といったりするのはブーなのだそうだ。犬っころなど言語道断で、あれらは犬なんかではなく、ワンちゃんなのだそうである(個人的体験です)。趣旨が違うが、車の車種にチャーミングな名前が付いているのも、そのたぐいなのかもしれない。
 と、また話がどんどん逸れてしまっている。
 でまたあの通信機器の話。私が使っているケータイはもちろんガラケーなのだが、まだ実は三台目である。ツレは今年になってスマホ・チェンジを果たしたが、その機能のうちで使っているのは、電話とカメラとLINEだけのようす。しかしそれじゃ車を買ったのに、トランクルームを荷物置き場に使っているだけみたいじゃん。はい、続きます。たぶん。