いったいいつの話。

 てなことで「ゼロ・グラビティ」。
 サンドラがISSに入っても、パチパチやっている火種にまったくスルーって、おいおい宇宙ステーションで一番怖いのは火事でしょ。ミールもそれで苦労したようだし、若田さんもしっかり訓練していたよ。で、ISSは火災で壊滅。あのソラリスのクリスも、到着早々にショートしていたコードを抜いておったし。
 そして彼女が九死に一生で避難したソユーズの主エンジンが点火しなくて、トホホなんだけど、アポロ11号やはやぶさの教訓は訓練プログラムに入っていないのかしらん。軌道離脱用ロケット以外にも姿勢制御用のノズルがあるよね。どこまで役立つかはわからないけど。
 さらにかの中国製宇宙ステーション、ISSの近くにそれがあるってことが不思議だけど、そこは目を瞑るとして、乗り込もうとする宇宙服には生命維持装置がありません。空気もそうだけど外気温にどう対処したのだろう。
 さらに就航が終わっているスペースシャトルと、まだ存在していない中国の宇宙ステーションが出てくるので、いったいどんな時代じゃ、といってみたくなる。
 と、いろいろと突っ込みを入れましたが、いやいや久し振りのハラハラドキドキの映像体験でした。手に汗握るとはまさにこのこと。実際に手のひらにはジワーっと汗をかきましたから。何度か飛んでくるデブリを本能的に避けてたし。このああ騙されてしもたという感覚がまた心地よいのです。