本日の新聞から その一

 朝日新聞の本誌とネット媒体をクロスするカタチで本日から始まった、東京電力福島第一原発の事故当時の所長吉田さんの証言を中心とする特集は、たいへんな力作のようで、事実がいかに大きな説得力を持つかをまざまざと感じさせてくれる。
 ということを前提にしつつ、昔のことをあやふやながらに憶えいる世代からの突っ込みを一つ入れてみたい。といっても基本的にこれらの記事の価値に文句があるというわけではないので、念のため。
 ツイッターでも簡単に触れたが、記事の中にこういった一文があった。

 「炉心が溶けてチャイナシンドロームになる」

 チャイナシンドロームとは高温で溶けてどろどろになった核燃料が鋼鉄製の格納容器に穴を開けることで、全てを溶かして地球の裏側へ進む架空の事故を題材にした映画の題名が由来だ。

この鍵カッコの発言は吉田さんが当時の首相補佐官の細野さんに伝えた言葉で、以下がその言葉の補足記事の文となっている構造といっていいだろう。
 ここで引っかかるのは「チャイナシンドローム」という言葉が、事故を題材にした映画の題名が由来だ、というところである。
 どこがどう変なのかはとりあえず置いておいて、ネットでこの「チャイナシンドローム」を調べると、私としては驚くべき事実がそこにあったのだ。