とぼとぼ映画雑言ロード 02

『ホット・ロック』
 ロバート・レッドフォードがややもったいない気もするけど、小気味いい佳作。ただし催眠術で金庫破りをしてしまうというのは禁じ手でしょうが。
『ワイルド・バンチ』
 最後に敵方の大将を殺した刹那、これでめでたしという一瞬があるのだが、やはりペキンパー、これが大殺戮の始まりとなる。西部劇的ではないストーリー展開もまたよし。
『宇宙水爆戦』
 数十年前にやはりテレビで観た映画。そのときのテレビはモノクロだったかもしれない。当時の感動はもうないけど、比較的できのいいSFだとは思う。ただし地上シーンが長すぎる。かの星でのシーンがもっとあってしかるべきだろう。有名なミュータントにはもっと「活躍」してほしかった。でも宇宙人の敵方が水爆投下を投下するシーンの映像は見事。
『幸せのポートレート
 ほろ苦いも心温まる映画。ただそれだけといったらいけませんか。
さまよう魂たち
 だめでしょ。こんな映画に出ていて「ラッキーマン」なんていっていては。
『バックマン家の人々』
 『幸せのポートレート』のさらに温かバージョン。だれも死なないからほろ苦さもなし。とりあえず、おバカな役で登場するキアノ・リーヴスや、リーフ・フェニックスが出ている点に注目しましょう。
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』
 つまらない映画10選が4本も溜まってしまった。困ったなぁ。
荒野の決闘
 原題は「いとしのクレメンタイン」。このクレメンタインがかわゆい。ドク・ホリディやワイアット・アープなどが登場する「メロドラマ」がメインの映画。よって全体的に緊張感がないのだ。
『マスター&コマンダー
 いいですね。愉しみました。ナポレオン戦争時代の戦艦がガラパゴス諸島まで行っているのには驚いた。どこでマゼラン海峡を越えたのだろう。最初に死ぬかと思ったマーク・レスター似の少年が最後まで生きていて、その他の年少の子たちが次から次へと死んでいく。主役のラッセル・クロウがいい。一部、映画『白鯨』を思わせるところがある。
『刑事』
 いい時代のいいイタリア映画ですね。主題歌もいい。全編まったりとしていて、謎解きの部分もあるのだけれど、緊張感があまりないのもいい。最後のクラウディア・カルデナーレが車を追うシーンもまたいい。