カミナリさんは下で鳴る

 
富士山が続いたので、勢いにまかせて。
 小学校時代の憂鬱な音楽の授業で「富士山」がらみの歌といえば、やはり「ふじの山」ということになる。
「あたまを雲の上に出し、四方の山を従えて、雷様を下に聞く、富士は日本一の山・・」とかいう歌詞で、えへへと思ったのが、雷様というフレーズだ。確かに幼稚園の頃は雷様の実在を信じていたかもしれないが、小学生にそれはないでしょう。もちろん全体がポエジーな雰囲気の歌詞の曲ならそれも許される。でも、頭が雲の上で、周囲を山より高くて、おまけにどんな基準か知らないけれど、日本一だなんていう、極めて即物的な歌詞に雷様が登場しているのが、なんともマンガぽっく思えたのだ。
 ドリフの雷様じゃないけれど、やはり彼らはもっと高いところにいないと場が持たない。まあ富士山がいろんな意味で日本一の山であることに異存はないのだけれど、自分から日本一といったり、カミナリさんをダシに使うのは、どうだろうか。