犬吠崎で波の観測

oshikun2010-02-20

 ちょこっと犬吠崎まで出かけた。
 泊まったのは目の前が波打ち際の旅館。あいにくの天候と到着が遅かったので、海はほとんど見えない。でも遠くのホテルが海に向けてライトを照らしていて、それを借景。白波が次々と押し寄せてくるのがわかる。しかし不思議とドドドーンといった音は聞こえない。とにかくお風呂と、犬吠崎灯台の灯りが見える大浴場にポチャンと浸かり、豪華な夕食、ただしお肉はない。その精神がいい。そのあとはまた温泉にチャポン。窓から雪が入り込む。
 翌朝、カーテンを開けると近くをカモメの編隊が飛んでいく。それが数時間続く。彼らはグルリと周辺を回っているのだろうか。灯台も意外と近い。空は曇天。海は荒れている。その遥か向こう、水平線あたりにたくさんの船が行き交っている。双眼鏡で見ると、ほとんどが貨物船のようだ。クレーンを搭載している船もある。
 朝食はしっかりとした日本食。満腹。
 朝風呂に入っていると、窓の外の下には犬の散歩のおばさん。ふと停まって手を合わせている。お地蔵さんでもあるのだろうか。彼女は自分が終わると、横のブルドッグの頭を押さえて、お辞儀をさせている。なにやらユーモラス。彼らはそこでUターンして来た道を帰っていった。
 腹ごなしに犬吠崎まで歩く。海沿いに遊歩道ができている。一箇所だけ波に洗われている。トンネルもある。岬の先端までの遊歩道は、がけ崩れで立ち入り禁止。東映映画のタイトルバックと同じシーンを見たかったのに残念。ううう、寒い。
 部屋に帰って、持ち込みのお菓子と宿のお菓子で昼食。昨日の夕食と今日の朝食でまだ腹に隙間がない。その日は「海を見ていた午後」で過ごす。
 オバケトーストのような「船」が通り、亀に似た岩を発見し、モグラの穴が目の前に出来ていた。そして灯台に明かりが点いて夕食。昨日とはまた趣きを異にして美味なり。もちろん魚だけで、四本足のお肉は無し。
 窓の外にはまだ船が行く。赤と緑の灯りがその行く方向を示している。
 翌朝は銚子電鉄に乗る。犬吠崎の駅舎は濡れ煎餅を焼く匂いに満たされていた。で、濡れ煎餅付きの一日乗車券を買う。駅の間隔は約2分。収穫作業中のキャベツ畑を一両の電車が進む。16分ほどで銚子駅に着く。ホームはJRの駅の付録のよう。駅前のメインストリートを歩くとすぐに利根川の河口に出る。またカモメが飛んでいる。
 雨が降ってきたので近くのホテルのレストランでコーヒー。ヤマサ醤油をチラ見すると、電車の出発時間が迫っていた。またキャベツ畑が見える。台車が去っていく。収穫は終わったようだ。そろそろ帰ろうか。★旅館の窓から。午前中はこのようにカモメが窓の外を右から左に飛んでいきます。
★旅館の窓から。水平線近くの船。普通の船はこのように見えるので、前日アップした「洋上の未確認物体」の異様さがわかります。
★犬吠崎への遊歩道から。海辺には大きな岩が点在し、大きな白波が打ち寄せています。
★旅館の窓から。夕暮れの犬吠崎灯台
★犬吠崎駅に着く銚子電鉄の車輛。側面にはゲーム桃太郎電鉄の広告がペイントさせていました。
★車輛の中から。銚子の一つ前の仲野町駅は車輛基地になっていて、こんな車輛とすれ違いました。
★車輛の中から。仲野駅の引き込み線にはレトロな電車が。銚子駅のメインストリート。「ガードレール」として機能しているのかな。車を綱で繋いでいたら面白いのに。

★街路灯の柱には、船舶の使う旗のデザインが埋め込まれていました。