梅咲く本の花園

oshikun2010-02-21

羽鳥書店まつり」に行ってまいりました。ナンダロウアヤシゲさんのブログに告知されてから、ぜひ出かけたいと思っていたイベントです。これは羽鳥書店という出版社の社長さんが1万冊ほどの自身の蔵書を、かなりの廉価で販売するというもので、2月11日から14日まで駒込の大観音光源寺の境内で開催されました。実際には古書店の「古書ほうろう」や有志の方々が運営しています。しかし一人の蔵書を、このようにいっぺんに処分していまおうという催しは、かなり珍しいのではないでしょうか。
 私は最終日の14日に、しかも午後になってから、やっと現地に足を運ぶことができました。どのようにして本を並べて、追加していったのかはわかりませんが、ほんとうは初日から日参した方がよかったに違いありません。
 羽鳥さんは以前、東大出版会にお勤めで、定年退職後に版元を立ち上げたとのこと。それを機にご自宅の空間を広げるために、蔵書の一斉放出を思い立たれたようです。よって学術系の本が多いのかな、と考えたのですが、14日はほぼエンタメ系の本が並んでいました。もしかするとそのへんあたりは、期間の前半にあらかた売れてしまったのかもしれません。14日だけの感想をいえば、もう少し奇抜な本があることを期待していたのですが、それも売れてしまったのか、もしくは出品を躊躇されたのでしょうか。持ち主のキャラクターを蔵書から垣間見るのはちょっと困難でしたが、それも最終日に参じる者の身勝手な言い分なのでしょう。
 まずはさらりと周回して5冊購入しました。サービスの甘酒がなかなか美味しいのです。さらに会場をゆっくりとウロウロして、追加で6冊購入です。これでもうトートバッグは満杯になりました。しかしサイードの本が欲しい。雑誌はまだまったく見ていない。境内の梅がキレイ。などといろいろとうろつき回った結果、購入した本は写真の通りで、分厚い映画の本は1000円、その他はすべて100円だったので、しめて2100円となりました。
 しかし、ふと見ると奥の方から本を運び出す台車が目の前を通り過ぎました。ううむ、そこに載っている本が見たいなぁ。と、舌なめずり・・・。
 結局は持参したトートバッグに購入した本は入り切らず、袋をひとつもらって会場を出ました。来るときは駒込駅から歩いたのですが、帰りはこの重さではとても無理な状況です。お寺の囲い近くにあった地図を見ると、そばにバス停がある様子です。そうそう案内のチラシに池袋からバスが出ているとありましたっけ。そのバス停を発見して、ホクホク気分で乗り込みました。あとは帰宅時にこの本をどうカモフラージュするかです。
 うーむ、本購入は楽しけれ、購読は進まず。まだ鬼子母神の「みちくさ市」で買った本が読み終わらずにかなり残っているしなぁ。
★買った12冊。初日に行っていたらどうなっていたことやら。
★テントの下にはテーブルが設えられ、その全体が均一台となっているのです。
タイトル横の写真は、白梅と会場の風景。