バナナケーキの夜

oshikun2010-03-25

 昨晩はずっとバナナケーキ作りに費やされた。
 食事のあと、突然のバナナケーキ宣言。しかも私も手伝うのだそうだ。名誉なことである。小麦粉をふるい(たぶん別の名前があるのだろう)のようなものに通す。ふるいを揺らすと、あら不思議、微細な粒の中から、丸いダマがいくつもあらわれては揺れに合わせてダンスを踊っている。そして下には新雪を羽織った雪山が立ち上がっていく。
 昔々、こんな遊びを公園の砂場でしたことがあったっけ。
 バターを練って、バナナを加え、ブランデーを混ぜて、小麦粉を入れる、えっ、この順番でいいんだっけ。大丈夫、舐めておいしいから。そのトロトロというか、ドロドロを型に流し込み、オーブンへ。
 やがて台所が甘美な香りに包まれて、バナナケーキの出来上がり。 で、できたてをペロリ。お味の方は、うーむ、かなりイケル。けど、バナナケーキっていうのを食べるのは、たぶんこれが初めて。
 あとで、私の父親のために作ったと知る。きっと彼も初めて食べることになる。★表面がやや黒いけど、これは撮影の関係上で、こげているわけではない、ようです。