桜の季節は続く

桜の季節はあっという間に終わった。
というのは、桜に失礼かもしれない。
正しくは、桜の花の季節、というべきだ。
それでも、今年の桜の花の季節は長かったように思う。
このブログでもずいぶんと書かせてもらった。
もちろん、「桜の花のなかりせば、いかにこの世は楽しからまし」というように、
桜の花の日々は短いからこそ、心にしみてくるのだろう。

近くの公園の桜の花も、その短い日々を周辺の人たちに楽しませたあと、
思い切りよく散っていった。
そして地面や池を桃色に染めた花びらも、すぐにどこかへ消えていく。

そしていまは葉桜の季節である。
今度は暑くも寒くもない、つかの間のおだやかな気候の日々に、
桜の葉は、目にやさしい緑のトンネルになってくれている。
これからこの緑は、さらに色を深めることだろう。
そう、桜の季節は意外と長いのだ。